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 ▼翻訳者としての福沢諭吉は、何を、どのように訳し、何を訳さなかったのか。
 
 幕末〜明治初年、福沢諭吉が読み込んだ西洋の書籍と、それを翻訳・翻案して刊行した書籍の文章とを丹念に検討し、そこにあらわれる翻訳思想、西洋の近代的概念の受容・変容過程を読み解く。
 
 ※著者名の「テユン」は、「兌玧」です。
 
序凡例
 
 第1章 人種観――S. A. ミッチェル問題
 一 はじめに
 二 福沢とミッチェル
 (一) School Geography と New School Geography
 (二) 初期福沢の問題意識とミッチェル
 (三) ミッチェルの人間観
 1 宗教
 2 人種観
 (四) 福沢の初期著作にあらわれるミッチェルの影響
 三 福沢の継承と削除
 (一) 継承
 (二) 削除
 四 おわりに
 
 第2 ……
  著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
姜 兌玧(かん てゆん:Kang Tae-Youn)1987年、韓国蔚山生まれ。
 2014年、韓国外国語大学校政治外交学科卒業。
 2021年、慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程修了。博士(法学)(慶應義塾大学)。
 専門は近代日本政治思想史・政治史、近代朝鮮史。
 現在、慶應義塾大学法学部非常勤講師、慶應義塾福澤研究センター調査員。
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