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ハンス・ヨナス 未来への責任

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四六判/上製/288頁
初版年月日:2021/07/20
ISBN:978-4-7664-2755-4
(4-7664-2755-6)
Cコード:C0010
定価 2,970円(本体 2,700円)

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ハンス・ヨナス 未来への責任
やがて来たる子どもたちのための倫理学
書評 目次 著者略歴

▼科学技術文明において、現在世代は未来世代を滅ぼすことができる。
アウシュヴィッツの惨禍を生きた哲学者が描く、テクノロジー時代の新たな倫理学
▼気候変動、ゲノム編集、放射性廃棄物――

テクノロジーは、遠い未来にまで影響を及ぼす。
したがって私たちは、まだ生まれていない未来世代に対し、責任を負わなければならない。直感的にはそう思える。
しかし、存在していない者とは合意形成ができず、またそこに人権を認めることもできない。
ここに、ハンス・ヨナスの提唱した、まったく新しい未来倫理学の考え方が呼び出される。
ユダヤ人として二〇世紀を生き、自ら戦場に立った彼は、なぜ「未来への責任」を見出し、そしてどのような思索を重ねたのか。
気鋭の若手による、ヨナス研究の新たな地平。

書評

『フィルカル』 Vol. 8 No.1(2023.4.30)「特集2 2022フィルカルリーディングズ」(p. 59)にてご紹介いただきました。選者は、加藤秀一氏(社会学・生命倫理学、明治学院大学社会学部教授)です。
佐賀新聞 2021年12月19日読書面(9面)「拝啓、書店より」欄にて、紹介されました。紹介者は、笈入建志氏(往来堂書店)です。
日本海新聞 2021年12月12日読書面(11面)「拝啓、書店より」欄にて、紹介されました。紹介者は、笈入建志氏(往来堂書店)です。

目次

はじめに
  テクノロジーと未来/「本当に人間らしい生き方の永続」
  先行研究の概観/本書の構成

第1章 人間と想像力――哲学的人間学T
 1 動物と人間の境界
  宇宙人の思考実験/想像力とは何か
 2 反転する想像力
  無限の反省/人間像の形成
 3 墓と形而上学
  なぜ人は墓を建てるのか/形而上学の起源

第2章 歴史をめぐる問い――哲学的人間学U
 1 歴史とは何か
  終わりなき歴史の運動/「自由の場は歴史である」
 2 ユートピアに抗して
   ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

戸谷 洋志(とや・ひろし)
1988 年生まれ。哲学専攻。関西外国語大学・准教授。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。単著に『Jポップで考える哲学――自分を問い直すための15曲』(講談社、2016年)、『ハンス・ヨナスを読む』(堀之内出版、2018年)、『原子力の哲学』(集英社、2020年)、共著に『棋士と哲学者――僕らの哲学的対話』(イーストプレス、2018年)、『漂泊のアーレント 戦場のヨナス――ふたりの二〇世紀 二つの旅路』(慶應義塾大学出版会、2020年)がある。第31回暁烏敏賞(2015年)、第41回エネルギーフォーラム賞優秀賞(2021年)受賞。

定価2,970円 (本体:2,700円)
在庫あり

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