インクルーシブ教育を支えるセンター的機能の充実
特別支援学校と小・中学校等との連携
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特別支援学校の実態調査と先駆的事例から提言
5年にわたるセンター的機能への取組みについての調査研究に基づき、現場での課題を明示する。 さらに、校内の改革や小・中学校や医療との連携など、先駆的な実践例を紹介。 日本のインクルーシブ教育システム発展のための書。
▼個々の子どものニーズに合わせた支援のために、日本のインクルーシブ教育システムはどのように進むべきか。 ▼それを支える特別支援学校のセンター的機能のこれまでの実態を調査し、特にセンター的機能の評価方法を探り、PDCAサイクルでどのように進めていくかを追究する。 ▼日本リハビリテーション連携科学学会内の自主研究会である「教育支援研究会」が、全国の特別支援学校に調査を行った。その調査結果から、現状と課題を明示する。 この調査から、センター的機能として先駆的な取組みを行っている特別支援学校を選び、実践事例を紹介する。
発刊にあたって 第1章 障害児教育の歴史的経緯 第1節 特殊教育の萌芽と盲聾教育の進展 第2節 障害児教育における地域のセンター化への試行的実践
第2章 特別支援教育とインクルーシブ教育 第1節 特殊教育から特別支援教育へ 第2節 特別支援教育の現状と質的向上を目指す課題
第3章 センター的機能への取組みの実態と評価の在り方――5年にわたる調査研究から 第1節 我が国におけるインクルーシブ教育システム 第2 ……
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(※所属は2021年3月現在。) 【編著者】 香川 邦生 * (かがわ くにお) 視覚・触覚情報支援教育研究所主宰。日本リハビリテーション連携科学学会 教育支援研究会顧問。 1940年生まれ。広島大学教育学部卒業。国・公立学校教諭、文部省初等中等教育局特殊教育課教科調査官、筑波大学教授、健康科学大学教授などを経て現職。2007年に内閣総理大臣賞、2008年に辻村賞を受賞。 主著に『特別支援教育コーディネーターの役割と連携の実際』(編著、教育出版、2012年)、『障害のある子どもの認知と動作の基礎支援』(教育出版、2013年)、『分かりやすい「自立活動」領域の捉え方と実践』(教育出版、2015年)、『五訂版 視覚障害教育に携わる方のために』(編著、慶應義塾大学出版会、2016年)など。
大内 進 * (おおうち すすむ) (独)国立特別支援教育総合研究所名誉所員。日本リハビリテーション連携科学学会 教育支援研究会代表。手と目でみる教材ライブラリーを運営。 1949年生まれ。筑波大学大学院修了。公立学校教諭、筑波大学附属盲学校教諭、(独)国立特別支援教育総合研究所上席総括研究員などを経て現職。2019年に第16回本間一夫文化賞を受賞。 主著に『特別支援教育コーディネーターの役割と連携の実際』(共著、教育出版、2012年)、『五訂版 視覚障害教育に携わる方のために』(編著、慶應義塾大学出版会、2016年)など。
【執筆者一覧】(執筆順。) 真鍋 健 * 千葉大学教育学部准教授
青木隆一 * 千葉県教育庁教育振興部特別支援教育課長
秋山 篤 * 聖徳大学非常勤講師
若井広太郎 * 筑波大学附属大塚特別支援学校教諭
根岸由香 * 筑波大学附属大塚特別支援学校教諭
中村里津子 * 筑波大学附属視覚特別支援学校教諭
藤島瑠利子 * 筑波大学附属大塚特別支援学校教諭
山田 毅 * 筑波大学附属視覚特別支援学校教諭
田原佳子 千葉県立千葉聾学校教諭
日向純子 埼玉県立上尾特別支援学校教諭
植村美幸 埼玉県立上尾特別支援学校教諭
薬袋 愛 山梨県立盲学校教諭
波田野圭子 * 埼玉県立特別支援学校塙保己一学園教諭
丹羽弘子 東京都立葛飾盲学校教諭
菊間みゆき 茨城県立大子特別支援学校教諭
田拓輝 千葉県立千葉盲学校教諭
林田麻理子 東京都立墨東特別支援学校教諭
藤原志津子 埼玉県立特別支援学校大宮ろう学園教諭
*日本リハビリテーション連携科学学会 教育支援研究会メンバー。
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