第4回井筒俊彦学術賞を受賞しました!
第42回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞しました!
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雑誌の国のKUMAGUSU 19世紀末、最先端の都市ロンドンに留学し、 国際学術誌『ネイチャー』『ノーツ・アンド・クエリーズ』『フラヘン』に376篇もの 英文論考を寄稿した南方熊楠の営為を捉えなおす、気鋭の力作。
イギリスと東洋が関係を深めつつあった19世紀末、 当時、最先端の都市だったロンドンに留学し、 大英博物館リーディング・ルームを主たる舞台として 世界各国の辞書や事典を渉猟し、学問的研鑽を積んだ熊楠は、 いかにして欧米の学術空間に受け入れられたのか。
国際学術誌『ネイチャー』『ノーツ・アンド・クエリーズ』『フラヘン』に 376篇もの英文論考を寄稿し、東洋からの知見の提供によって、 近代科学の発展を支えた南方熊楠の営為を 歴史的・国際的な視点から捉えなおす、気鋭の力作。
図書新聞 第3457号(2020年7月25日)「2020年上半期読書アンケート」(2面)に掲載されました。評者は坂野徹氏(科学史・フィールドワーク史)です。
図書新聞 第3453号(2020年6月27日)5面に、書評が掲載されました。評者は唐澤太輔氏(秋田公立美術大学大学院准教授)です。
西日本新聞 2020年6月20日(11面)「読書面」にて紹介されました。
序 章 雑誌の国の熊楠――英文論文三七六篇の意義と価値 1 膨大で手つかずの英文論文 2 英文論文から見えてくるもの 3 これまでの研究 4 研究者なのか、インフォーマントなのか 5 アマチュアとプロの学問空間 6 雑誌という世界
第T部 『ネイチャー』――近代科学を支えた雑誌という装置
第1章 ロンドンでの二つの「転換」――なぜ植物学から離れたのか 1 研究のスタート 2 植物学との出会い 3 アメリカ時代の植物学 4 ロンドンでの植物 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
志村 真幸(しむら・まさき) 南方熊楠顕彰会理事、南方熊楠研究会運営委員、慶應義塾大学非常勤講師。 1977年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。 主な著書に、『日本犬の誕生――純潔と選別の日本近代史』(勉誠出版、2017年)、『熊楠と猫』(共和国、2017年、共著)、『異端者たちのイギリス』(共和国、2016年、編著)、『南方熊楠英文論考[ノーツ アンド クエリーズ]誌篇』(集英社、2014年、共訳)、『南方熊楠大事典』(勉誠出版、2012年、共著)などがある。 2001年より南方熊楠旧邸での資料調査に従事。南方熊楠顕彰館にて特別展「ロンドン時代の南方熊楠」(2016年)、「南方熊楠と神秘主義」(2017年)、「南方熊楠と和歌山の食文化」(2018年)などを担当。
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