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イスラーム法の子ども観

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A5判/上製/288頁
初版年月日:2019/11/30
ISBN:978-4-7664-2641-0
(4-7664-2641-X)
Cコード:C3014
定価 6,380円(本体 5,800円)

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イスラーム法の子ども観
ジェンダーの視点でみる子育てと家族
書評 目次 著者略歴



2020年度 第15回女性史学賞を受賞しました。

朝日新聞大阪支社版夕刊(2021年1月28日)に、受賞についての記事が
掲載されました。詳細はこちらから(会員記事です)




▼ムスリムの日常の生活を規定するイスラーム法(フィクフ)を、ジェンダー視点で読み解く。
▼ムスリムの家庭における、父と母、子どもの関係やあり方を知るための重要な一冊。

イスラーム教徒の社会生活の規範を形作ったイスラーム法が、いかに「子ども」や「家族」を規定していたのか。
神の教えに基づく共同体の形成が目指されたイスラーム社会においては、共同体の未来たる子どもたちをいかに育てるかは重要な関心事であり、本書ではその具体的な生活指針を記す古典イスラーム法学書を中心に、子どもと周囲の人々をめぐる記述を分析。ジェンダー視点から、イスラーム法における家族像を探る。

書評

『アジア経済』 2022.6(p.74〜p.77)に書評が掲載されました。評者は服部美奈氏(名古屋大学大学院教育発達科学研究教授)です。
『イスラーム世界研究』 第14巻(2021年3月)(p.370〜p.373)に書評が掲載されました。評者は森田豊子氏(鹿児島大学グローバルセンター特任准教授)です。本文はこちら
『アジア教育』 第14巻(2020年11月)(p.95〜p.99)に書評が掲載されました。評者は中田有紀氏(東洋大学アジア文化研究所)です。

目次

 序論
1 法学書を子ども観から読み解く――本書の目的
2 本書の特徴と意義
3 イスラーム法学書の歴史と概要

 第一章 人間の成長段階と法的能力
1 イスラーム法における子どもの概念
2 身体的成熟と法的能力の変化
3 弁識能力という指標
4 未成年者としての「子ども」と法的能力

 第二章 父の権限と子への義務 
1 実子の確定
2 子の宗教と新生児儀礼
3 父子相互の権利と義務
4 父は子に対して絶対の権限をもつのか
5 父という存在の考察

 第三章 ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

小野 仁美(おの ひとみ)
東京外国語大学外国語学部アラビア語学科卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得。博士(文学)。元在チュニジア日本国大使館専門調査員。現在は、東京大学大学院人文社会系研究科研究員、立教大学、多摩美術大学、神奈川大学、非常勤講師。専門は、イスラーム法、チュニジア地域研究。
主な業績:「古典イスラーム法の結婚と離婚」森田豊子・小野仁美編著『結婚と離婚(イスラーム・ジェンダー・スタディーズ1)』(明石書店, 2019年)、「『家族』概念と近代的ジェンダー規範──イブン・アーシュールの著作を通して」(『ジェンダー研究』21, 2019年)、「現代チュニジアにおけるシャリーアと女性――ラーシド・ガンヌーシーのイスラーム的女性解放論」(『イスラム世界』83, 2015年)、「『法学者間の学説相違の書』――イスラーム法の規範と柔軟性」柳橋博之編著『イスラーム 知の遺産』(東京大学出版会, 2014年)。

定価6,380円 (本体:5,800円)
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