イスラーム法の子ども観
ジェンダーの視点でみる子育てと家族

序論 1 法学書を子ども観から読み解く――本書の目的 2 本書の特徴と意義 3 イスラーム法学書の歴史と概要
第一章 人間の成長段階と法的能力 1 イスラーム法における子どもの概念 2 身体的成熟と法的能力の変化 3 弁識能力という指標 4 未成年者としての「子ども」と法的能力
第二章 父の権限と子への義務 1 実子の確定 2 子の宗教と新生児儀礼 3 父子相互の権利と義務 4 父は子に対して絶対の権限をもつのか 5 父という存在の考察
第三章 母の役割と「子の利益」 1 母の授乳は義務なのか 2 乳母の雇用をめぐる問題 3 監護をめぐる母の権利と子の権利 4 「子の利益」を守るという価値観 第四章 子どもへのクルアーン教育 1 子どもへの教育を示す言葉 2 クルアーン教師の雇用規定 3 マーリク派法学者による教育専門書 4 マーリク派法学者の教育論 5 ムスリム社会の担い手としての子どもたち
結論――イスラーム法の子ども観が映すもの
あとがき 注 参考文献 索引
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