季節の和の文化に酔いしれる 永井荷風の生誕140年、没後60年を記念して、 荷風の鮮やかな詩・散文、俳句にういういしく恋するためのアンソロジー。
▼永井荷風「生誕140年・没後60年」記念出版。 ▼荷風の美しい日本語を堪能できるアンソロジーを全3巻で刊行。
永井荷風の生誕140年、没後60年を記念して、荷風研究の第一人者で作家・持田叙子、気鋭の俳人・柳克弘が、荷風の美しい日本語を詩・散文、俳句から選りすぐり、堪能できる全三巻のアンソロジー。
朝日新聞 2020年7月11日(22面)「読書欄・情報フォルダー」で、本書が紹介されました。
『俳句αあるふぁ』 2020年冬号(p.219)に書評が掲載されました。評者は田島健一氏(「炎環」「豆の木」「オルガン」所属)です。
毎日新聞 2019年10月27日(11面)「今週の本棚面・新刊」で本書が紹介されました。 本文はこちら
第一部 荷風 散文・詩より 持田叙子 季節と生きる 春から夏へ いちごの実/春のおとずれ/賞心楽事/牡丹の客/美 味/来青花/うぐいす/十六七 のころ/長 髪/夏の海/六月の夜の夢/ローン河のほとり/夏の町/海洋の旅/夕 立/西瓜 秋から冬へ 九月の果樹園/葡萄棚/つくりばなし/十九の秋/夜帰る/落 葉/冬 至/矢はずぐ さ/狐/日本の庭/井戸の水/冬の夜がたり/雪のやどり/雪の日/雪 解 * 第二部 荷風 俳句より 柳克弘
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【著者】 永井 荷風(ながい かふう)(1879.12.3-1959.4.30) 東京生れ。高商付属外国語学校清語科中退。広津柳浪・福地源一郎に弟子入りし、ゾラに心酔して『地獄の花』などを著す。1903年より08年まで外遊。帰国して『あめりか物語』『ふらんす物語』(発禁)を発表し、文名を高める。1910年、慶應義塾文学科教授となり「三田文学」を創刊。その一方、花柳界に通いつめ、『腕くらべ』『つゆのあとさき』『濹東綺譚』などを著す。1952年、文化勲章受章。1917年から没年までの日記『断腸亭日乗』がある。
【編著者】 持田 叙子(もちだ のぶこ) 1959年、東京生れ。近代文学研究者。慶應義塾大学大学院修士課程修了、國學院大學大学院博士課程単位取得退学。1995年より2000年まで『折口信夫全集』(中央公論社)の編集に携わる。著書に、『朝寝の荷風』(人文書院、2005年)、『荷風へ、ようこそ』(慶應義塾大学出版会、2009年、第31回サントリー学芸賞)、『永井荷風の生活革命』(岩波書店、2009年)、『折口信夫 秘恋の道』(慶應義塾大学出版会、2018年)などがある。
柳 克弘(たかやなぎ かつひろ) 1980年、静岡県浜松市生れ。俳人。早稲田大学大学院教育学研究科で松尾芭蕉を研究し、修士修了。2002年俳句結社「鷹」に入会し、藤田湘子に師事。05年より「鷹」編集長。04年「息吹」で第19回俳句研究賞を最年少で受賞、08年『凛然たる青春』」で第22回俳人協会評論新人賞受賞、10年句集『未踏』で第1回田中裕明賞受賞。17年度Eテレ「NHK俳句」選者。主な著書に、句集『寒林』(ふらんす堂、2016年)、『名句徹底鑑賞ドリル』(NHK出版、2017年)、『どれがほんと? ――万太郎俳句の虚と実』(慶應義塾大学出版会、2018年)などがある。
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