盲児に対する点字読み指導法の研究
点字読み熟達者の手の使い方の分析を通して
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点字教育の維持・発展のために
視覚障害教育の中でも特に専門性が求められるのが点字教育である。 教育現場での四半世紀にわたる地道な実践をもとに, 子どもの点字読速度の発達過程を探り, 点字読み熟達者の調査から効率的な両手の使い方を追求する。
▼点字教育の有用性と指導法を豊富なデータで解説。 ▼特別支援学校および研究機関には必ず置いておきたい1冊。
盲児の点字読みの習得過程を細かに分析し、さらに熟達者の読速度の調査から、効率的な指導法を追究する。 これは、日本における点字教育の貴重な記録・分析であり、またこれからの視覚障害教育への警鐘・提言でもある。
点字毎日活字版 2017年6月1日「図書室」(5面)にて紹介されました。
はじめに
第一部 序 論
第1節 特別支援教育と視覚障害教育 1 特別支援教育への転換と盲学校 2 視覚障害教育の専門性と盲学校の現状
第2節 点字の概要 1 点字の発明と日本点字の翻案 2 点字の特徴 3 視覚障害者と点字
第3節 点字読速度に関する研究 1 海外の研究 (1)1910〜40年代 (2)1970〜80年代 2 日本の研究 3 1980年以降の海外・日本の研究
第4節 我が国における点字触読 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
牟田口辰己(むたぐち たつみ) 広島大学大学院教育学研究科特別支援教育学講座教授。博士(教育学)。 1952年福岡県生まれ。筑波大学大学院教育研究科修士課程修了。専門は特別支援教育,視覚障害教育。筑波大学附属盲学校教諭,国立特殊教育総合研究所視覚障害教育研究部弱視教育研究室長などを経て現職。 著書に『歩行指導の手引』(共著,慶應通信,1985年),『五訂版 視覚障害教育に携わる方のために』(共著,慶應義塾大学出版会,2016年)など。
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