盲児に対する点字読み指導法の研究
点字読み熟達者の手の使い方の分析を通して
はじめに
第一部 序 論
第1節 特別支援教育と視覚障害教育 1 特別支援教育への転換と盲学校 2 視覚障害教育の専門性と盲学校の現状
第2節 点字の概要 1 点字の発明と日本点字の翻案 2 点字の特徴 3 視覚障害者と点字
第3節 点字読速度に関する研究 1 海外の研究 (1)1910〜40年代 (2)1970〜80年代 2 日本の研究 3 1980年以降の海外・日本の研究
第4節 我が国における点字触読指導法 1 文部(科学)省による指導書 2 他動スライディング方式 3 道村による点字導入学習プログラム 4 原田による中途視覚障害者への点字触読指導 5 管による中途失明者の点字触読指導 6 日本点字図書館版『中途視覚障害者のための点字入門』
第二部 本 論
本研究の目的と構成
第一章 盲児の点字読速度に関する研究
第1節 横断的にみた点字読速度の発達(研究1) 1 目的 2 方法 (1)対象児 (2)読材料 (3)測定の方法 3 結果 (1)全対象児の読速度の発達 (2)盲学校および通常学級在籍児童の読速度の発達 4 考察 (1)対象児 (2)6年間の読速度の発達 (3)盲学校在籍児童と通常学級在籍児童との比較
第2節 縦断的にみた点字読速度の発達(研究2) 1 目的 2 方法 (1)対象児 (2)読材料と測定の方法 (3)読速度データの分析方法 3 結果 (1)両手読速度と速い手および遅い手による読速度 (2)読みの速い手の発達的変化 (3)読速度発達の類型 4 考察 (1)ラテラリティの確立 (2)両手読みによる利得 (3)読速度を高める指導 (4)本研究の限界
第3節 中途失明児童の点字読速度の発達(研究3) 1 目的 2 方法 (1)対象児 (2)点字指導と読速度の測定 3 結果 (1)両手読速度の発達 4 考察 (1)小学部高学年からの点字読速度の発達 (2)常用文字の決定 (3)集中指導の効果 (4)本研究の限界点と今後の課題
第4節 第一章(研究1―研究3)の総合考察
第二章 点字読み熟達者の読速度に関する研究
第1節 点字読み熟達者の読速度(研究4) 1 目的 2 方法 (1)熟達者の定義 (2)対象者 (3)課題文と測定方法等 3 結果 (1)最高読速度 (2)点字を読む手のタイプ (3)タイプ別にみた片手読速度の関係 (4)両手読みと片手読みの関係 (5)点字指導と両手のメリット 4 考察 (1)熟達者の点字読速度 (2)点字を読む手のタイプ別にみた特徴 (3)今後の課題
第2節 点字読み熟達者の点字を読む手の軌跡による研究(研究5) 1 目的 2 方法 (1)対象者 (2)点字読速度の測定と点字を読む優位な手の決定 (3)分析方法 3 結果 (1)出現した軌跡パターン (2)手の使い方タイプ別にみた軌跡とその特徴 (3)点字を読む手の定量的検討 (4)各タイプの比較 (5)左右差・両手の利得との関係からみた新たな分類 4 考察 (1)草島・熊沢による軌跡パターンの分類 (2)点字を読む手 (3)両手活用型と非両手活用型による新たな分類 (4)効率的な両手の使い方
第3節 画像解析による非読書時間に関する研究(研究6) 1 目的 2 方法 (1)対象者の点字読速度に関するプロフィール (2)画像解析の方法 (3)分析方法 3 結果 (1)読み方別にみた非読書時間 (2)両手読みにおける読書時間 4 考察 (1)非読書時間 (2)両手読みによる同時読み (3)本研究の限界点
第4節 第二章(研究4―研究6)の総合考察
第三章 効率的な両手読みを意図した点字指導法に関する研究
第1節 文部(科学)省著作国語点字教科書にみる点字触読指導法(研究7) 1 目的 2 方法 (1)点字教科書からの検討 (2)点字指導に関する課題等 3 結果 (1)点字教科書における点字触読導入教材の比較 (2)2011(平成23)年発行教科書に関する意見と、各校が抱える点字指導に関する課題 4 考察 (1)点字指導法の改善について (2)その他改善が望まれる事項 (3)基礎基本を踏まえた点字触読指導
第2節 総合考察と今後の課題 1 総合考察 2 今後の課題
おわりに 文 献 索 引
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