支援から共生への道 U
希望を共有する精神医療を求めて
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僕は、キミにきちんと向き合えていますか?
日々の臨床の中で、関わることの難しさ、面接という出会いに込める思いを綴る。 対人援助職の方々、保護者の方々に、心の糧となる書。
▼全国の保護者から絶大な人気を誇る児童精神科医が臨床への真摯な思いをぶつけた随筆集第2弾!
雑誌『教育と医学』での連載を書籍化。大学教授から子どもの精神科クリニックの院長となり、新たな精神科臨床の取組みを行っている著者が、面接や診療を通して得た「心とは何か」「育ちとは何か」を綴る。子どもだけでなく、家族も含めた診療の様子も紹介。
僕のめざす臨床は、「発達障害」と呼ばれる特性をもちながら、日々の社会生活を送るなかに生まれる生活のしづらさ・生きづらさにどう向き合うか、そしてできる工夫を考え、日々無理なくできることをとりあえずやってみようと思えるように応援することです。 そして、今を頑張って生きていることが肯定できるように、明確に、しっかりと自覚してもらえるよう、現状に光を当てたいと思っています。(著者より)
前口上
Act 1 春を迎えて 出立と別れの刻 /そだつ≠ニいうこと / 発達障害とは挑戦である / 春を迎えて
Act 2 五月病 Aくんの休暇制度 / 僕の脱走 / 期待と失望のなかで / 自分の身の丈を知ることの難し さ / ほどほどの折り合いに向けて
Act 3 梅雨時に想う 祖母のこと / 母に手紙を書き続ける / 気持ちがうまく伝えられない / 疲れ果てる母 親 / ハラハラする子 / みんな一生懸命のなかで / ふたたび祖母のこと
……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
田中康雄(たなか やすお) こころとそだちのクリニック むすびめ院長。北海道大学名誉教授。 児童精神科医師。臨床心理士。 1958年栃木県生まれ。獨協医科大学医学部卒業。旭川医科大学精神科神経科外来医長、北海道緑ヶ丘病院医長、国立精神・神経センター精神保健研究所児童・思春期精神保健部児童期精神保健研究室長、北海道大学大学院教育学研究院教授を経て2012年より現職。 著書に『軽度発達障害』(金剛出版、2008年)、『支援から共生への道』(慶應義塾大学出版会、2009年)、『発達支援のむこうとこちら』(日本評論社、2011年)、『児童生活臨床と社会的養護』(編著、金剛出版、2012年)、『「大人の発達障害」をうまく生きる、うまく活かす』(共著、小学館新書、2014年)、『生活障害として診る発達障害臨床』(中山書店、2016年)ほか翻訳書など多数。
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