支援から共生への道 U
希望を共有する精神医療を求めて

前口上
Act 1 春を迎えて 出立と別れの刻 /そだつ≠ニいうこと / 発達障害とは挑戦である / 春を迎えて
Act 2 五月病 Aくんの休暇制度 / 僕の脱走 / 期待と失望のなかで / 自分の身の丈を知ることの難し さ / ほどほどの折り合いに向けて
Act 3 梅雨時に想う 祖母のこと / 母に手紙を書き続ける / 気持ちがうまく伝えられない / 疲れ果てる母 親 / ハラハラする子 / みんな一生懸命のなかで / ふたたび祖母のこと
Act 4 不登校を考える(1) 登校したいけれど登校できない子ども / 登校したいけれど登校できない子どもの親 / 登 校したいけれど登校できない子どもたちの心を応援する
Act 5 不登校を考える(2) 学校生活に許せなさ≠抱えている子ども / 子どもたちの許せなさ=^許せなさ の背景 /許せなさ≠ニ孤立 / それでも許せなさ≠ゥら登校を拒否する子どもたちの 心を応援する
Act 6 秋になると 決定的にできないこと /恥の記憶≠ニ心の傷
Act 7 精神科診断の難しさ(1) DSM-5の刊行 / 診立てに入るために / まずは外因から / 診断名がどうして増えるのだ ろう / 共同作業としての医療
Act 8 精神科診断の難しさ(2) DSM-5の連続性 / 二つの島と臨床
Act 9 気遣う人の存在 何気ない言葉による痛み / 不思議な先生 / みんなの責任ではないだろうか / いつもと 違うぞ / 僕も精神障害になる可能性がある / 気遣う人になる
Act 10 希望を探し、共有する営み クリニックに話をしに来てくれる方々と / 心の糸
Act 11 生きている意味がわからない 諦めをもった笑顔 /取り戻す≠アとへの疑問 /意味のある人生≠ニは / 生きがい の欠落 /生きづらさ≠ニは
Act 12 面接のなかに生まれる言葉(1) 言葉に出会う / 何気ない言葉の力 / 頭を下げ、詫びる / 言葉が生まれるとき
Act 13 面接のなかに生まれる言葉(2) 言葉が飲み込めない / つい話してしまいました / 生きづらさのなかにある力を見つけ る / 夫婦の齟齬 / 生きづらさと付き合う前に、生きる力に光を当てる
Act 14 人の前で話すということ 講演などをお受けするときの思い / 来てくださった方への思い / 質問してくださった方へ の思い /丁寧に生きる≠アとへの思い
Act 15 僕の「子どもと家族の」精神医療―今昔(1) 総合病院での経験 / 精神病院での経験 / 大学教育学部での思い /むすびめ≠求 めて
Act 16 僕の「子どもと家族の」精神医療―今昔(2) 発達障害から生活障害へ / 生活障害への応援は生活相談 / 相談が広がり家族を個々 に診る
Act 17 母として・娘として・妻としての悩み 悩みのパターン / 母として / 娘として / 時を薬に / 妻として / カサンドラ症候群と は / 新しく折り合いをつけた生活を
Act 18 対話から生まれるもの 次回への適切な時期を探る意味 / スタッフ間での対話 / 患者さんと二人きりではない対 話 / 患者さんとの対話が生まれるとき / 対話が苦手な方との対話
Act 19 終わりのない道 変わらない現実の中で / ねぎらいを伝える / 過程を共有する / 光がさすとき
Act 20 医学的判断をもとに生活を応援すること 診断の役割 / 現場への後方支援の役割 / 現場を訪れる理由 / 医学的対応と生活支援 の狭間で
Act 21 面接について(1) 顔色をうかがう / うまく伝えられない思いと、すくいとれないという思い / 未来に耐える 力、不確実性に耐える力 / 安定した関係と面接
Act 22 面接について(2) 最初の出会い / 気づきと働きかけ / 僕自身を差し出す / 一期一会の舞台
Act 23 僕へ 初心のキミへ / 立ち止まりそうなキミへ / 明日に向かって
Act 24 キミヘ 尊いことだからこそ / 苦しいからこそ / ささやかに、細々と
納め口上
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