▼日本古代史を学びなおしたい人のための本格的入門書 充実した学習の手引、分野別参考文献、年表付き。
巨大帝国が興亡する激動の東アジア世界に誕生した倭国。隋唐帝国の圧力を受ける周辺諸国の中で、独立を守りぬき古代国家日本へと成長してゆく苦闘の歩みを、法と政治のダイナミズムの中で人々が織りなす活きた歴史として描き出す。 慶應義塾大学の教科書でもあり、教養書を越えた読みごたえのある一冊。 巻末には本格的に日本古代史を学びたい人のための「学習の手引き」、より深い学習に役立つ「工具書ならびに分野別参考文献一覧」、東アジアの動静まで含めた「年表」を付す。

はじめに
第一章 倭国王卑弥呼の誕生 1 邪馬台国から倭国へ 倭国王卑弥呼の誕生 / 倭人社会の発展 / 邪馬台国の所在地論争 / 邪馬台国の終 焉 2 邪馬台国時代の社会 社会身分 / 家族制度 コラム1 倭国王帥升は倭国王か
第二章 倭の五王と東アジアの国際関係 1 倭王武の野望 倭王武の上表文 / 倭の五王と中国王朝の官爵 2 治天下大王への道 雄略天皇の即位 / 部民制の成立 / 治 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
長谷山 彰(はせやま あきら) 慶應義塾大学文学部教授。慶應義塾常任理事。 略 歴:1952年生まれ。1975年慶應義塾大学法学部卒業、1979年同文学部卒業、1981年同大学院文学研究科修士課程修了、1984年同大学院博士課程単位取得退学。駿河台大学法学部教授を経て1997年より慶應義塾大学文学部教授。2009年より慶應義塾常任理事。法学博士。 専 攻:日本法制史。 主要著作:『律令外古代法の研究』(慶應通信、1990年)、『新 裁判の歴史』(共著、成文堂、1997年)、『日本古代の法と裁判』(創文社、2004年)、『政治と宗教の古代史』(共著、慶應義塾大学出版会、2004年)、『日本法制史』(共著、青林書院、2010年)『法制と社会の古代史』(共著、慶應義塾大学出版会、2015年)など。
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