▼不安と混迷を深める資本主義社会を解剖する、最先端の大学教科書! ▼ピケティや進化経済学の成果も取り入れた増補改訂版!
資本主義が抱える問題を最も鋭利に洞察した思想家・マルクスの経済理論を、現代経済学の中に取り入れて平易かつ明快に解説した画期的なテキストの第2版。 新古典派経済学とマルクス経済学を接合し、現代経済学の中にマルクス経済学を位置付け直すことで、今日の経済現象を把握し、諸課題に取り組むための有効な思考・分析枠組みとして再構成した、新たなスタンダードテキスト。 第2版では、『資本論』第2巻、第3巻に対応する内容を解説する1章を新たに追加したほか、著者が3年間の講義で使う間に見出した改善点、ピケティを含めた学会の動向の反映など、解説の改良や追加を大幅に行っている。
▶ 第3版が刊行されました。

三田学会雑誌 109巻1号に書評が掲載されました。

はしがき 第2版はしがき
第1章 マルクスの人間論 ―― 唯物論としての人間・自然・生産関係 T 土台としての生産活動 U 上部構造の唯物論的理解 V 土台が上部構造を規定するとはどういうことか
第2章 商品生産社会としての資本主義 ―― 資本主義的生産力の量的性格、自己増殖する価値としての資本 T 商品生産が一般化する条件としての生産力 U 取引される生産物としての商品 ―― 具体化された唯物論 ……
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大西 広(おおにし ひろし) 慶應義塾大学経済学部教授。 1956年京都府生まれ。1980年京都大学経済学部卒業、85年同大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学、89年経済学博士(京都大学)。立命館大学助教授を経て、1991年京都大学経済学部助教授、1998年より同教授。2012年4月より現職。World Association for Political Economy副会長。 主要業績に、『「政策科学」と統計的認識論』(昭和堂、1989年)、『資本主義以前の「社会主義」と資本主義後の社会主義』(大月書店、1992年)、『環太平洋諸国の興亡と相互依存』(京都大学学術出版会、1998年)ほか。
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