改善活動のマネジメント
問題発見・解決能力を組織に蓄積する
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▼<改善>を組織の<文化>にする
問題を発見・解決し続け、業績を向上させている企業は、何が違うのか? 本書は、改善サイクルを組織の日常業務に埋め込み、企業文化として涵養するための、長期的視野にもとづく改善活動のマネジメントを提言する。 日本の「ものづくり」の極意を凝縮した、マネジャー必読の書!
▼イノベーションは日々の<改善>から始まる!
イノベーションの創出も日常業務の改善も、その構造は同じ。無数の小さな<改善>のなかで、大きな社会的価値や意義へと結びついたものが<イノベーション>と呼ばれるようになるのだ。 本書は「基礎編」では簡単な思考実験で「ムダ」を見つけるコツを紹介、続く「実践編」で複雑な現場の状況整理・問題発見方法を解説、最後に「マネジメント編」で日常的・継続的に問題発見→問題解決し続ける組織作りの方法を提案。 勘や経験だけに頼らない合理的な思考法と、日常業務の中に改善活動を組み込むノウハウを伝授する。

第1章 改善とは何か? 1 はじめに 2 改善もイノベーションも構造的には変わらない 3 改善の利点・効果 4 管理と改善 5 本書の構成
第2章 日本企業における改善活動の実態 1 はじめに 2 改善活動の進捗状況 2.1 改善進捗度の高い企業の特徴 2.2 改善進捗度の低い企業の課題 3 国内工場と海外工場の改善マネジメントの違い 3.1 改善アプローチの違い 3.2 経営トップが重要と考える要因の違い ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
坂爪 裕(さかづめ ゆう) 慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授、博士(経営学) 1989年慶應義塾大学文学部人間関係学科人間科学専攻卒業、アンダーセン・コンサルティング(現:アクセンチュア)、(株)さくら総合研究所(現:日本総合研究所)を経て、2001年京都産業大学経営学部専任講師、2004年慶應義塾大学大学院経営管理研究科専任講師、2006年同助教授、2012年より現職。
主要業績に、『セル生産方式の編成原理』(慶應義塾大学出版会、2012)、『「ものづくり」経営革新 ―― 顧客価値創造プロセスの構築』(共著、生産性出版、1998)、「改善活動のマネジメントに関する実態調査」(慶應義塾経営管理学会リサーチペーパー・シリーズ、No.106、 2013)、「3Sの徹底を通じた発見型改善のすすめ」(『IEレビュー』第53巻第3号、2012(第42回日本IE文献賞(貢献賞)受賞))、「改善活動を推進するミドル・マネジャの役割」(『工場管理』第57巻第8号、2011)、「セル生産方式と分業の新展開――導入企業8社の事例研究」(『日本経営学会誌』第16号、2006(平成18年度日本経営学会賞(論文部門)受賞))、“Conditions for Successful Implementation of Assembly Cells,” Industrial Engineering & Management Systems, Vol. 5, No. 2, 2006、他多数。
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