▼現代の経済危機をマルクス経済学はどう見るか? 現代社会の諸問題を理解するための正統派マルクス経済学の最新テキスト!
世界的な金融・経済危機が長期化するなか,現代社会は,経済だけでなく人々の意識さえも将来を展望するのが困難な閉塞的な状況に陥っている。 本書は,現代社会が抱える諸問題を分析するためのマルクス経済学の基礎理論を丁寧に解説し,様々なトピックをわかりやすく説明しながら,膨大な資本のグローバルな運動によって規定される現代資本主義の危機の構造と1990年代以降の日本経済の構造的変化を明らかにする。 現代社会を理解し,未来を展望するための正統派マルクス経済学の最新テキスト!

序 ―― 本書の課題と分析視角
序章 マルクス経済学の視角と方法 第1節 マルクス経済学の視角 (1) マルクス経済学とはどのような学問なのか (2) 資本主義社会とはどのような社会か (3) マルクス経済学の現代的意義 (4) 資本主義の歴史的段階変化 第2節 マルクス経済学の方法 (1) 経済現象の法則性の基盤 (2) 経済学の方法
第1部 資本主義経済の一般的運動法則
はじめに ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
延近 充(のぶちか みつる) 慶應義塾大学経済学部教授 1971年京都教育大学附属高等学校卒業、1979年慶應義塾大学経済学部卒業、81年同大学大学院修士課程修了、84年同博士課程単位取得退学。1981年慶應義塾大学経済学部助手、91年同助教授を経て、2012年より現職。専門は、マルクス経済学、現代資本主義論。 主要業績:『薄氷の帝国アメリカ ―― 戦後資本主義世界体制とその危機の構造』御茶の水書房、2012年;「独占的市場構造と独占価格」、「独占利潤の本質と利潤率の構造的階層化」北原勇・鶴田満彦・本間要一郎編『資本論体系 第10巻 現代資本主義』所収、有斐閣、2001年。
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