民事保全の全体構造を理解する。 具体例に即し、簡潔・明快に解説するテキスト!
民事保全は民事訴訟へと続く民事紛争の最前線。 図解を使用し、読みやすく、理解しやすい、通読ができる唯一の教科書。
本書の基本コンセプト
新時代の法曹を目指して日々研鑽に励まれている法科大学院の学生の方々のために。
今後、企業法務や金融法務等に、あるいは公務員として、法律を活かして 活躍したいと考えている法学部の学生の方々のために。
法曹実務に携わり、現在、そして今後も、民事保全のなお一層の活用を必要とされている、とりわけ若手・中堅の法曹(裁判官、書記官、弁護士、司法書士)の方々のために、さらには司法修習中の方々のために。
今現実に企業法務や金融法務の現場で、あるいは公務員として、その第一線で保全実務に携わられている方々のために。
民事保全に関心があり、これを必要とされるすべての方々のために。
具体例に即して簡潔・明快に、民事保全法の「全体構造」を解説。通読が可能で全体構造を理解できる唯一の民事保全法テキスト。 民事保全は、民事紛争における喫緊の法的解決手段であり、実体法と手続法が交錯するヴィヴィッドな法領域。「当事者(使い手)のための民事保全法」という基本視点から、図解・具体例を使用して、そのイメージをつかみ、民事紛争における保全手段を理解する。 「読みやすく、理解しやすく」表記や記述を工夫。「具体的に(concrete)」、「簡潔に(concise)」、「明快に(clear)」という「3つのC」を意識した新たなテキスト!

はしがき 本書を手にとっていただいた「読者」の方々のために 本書の「基本コンセプト」
プロローグ――金融再編と民事保全法の世界
1 総 説 1-1 民事保全の3類型 はじめに T 「仮差押え」(第1類型) U 「係争物」仮処分(第2類型) 1 係争物「明渡請求権」の保全の「占有移転」禁止の仮処分 2 係争物「登記手続請求権」の保全の「処分」禁止の仮処分 V 「仮地位」仮処分(第3類型)
……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
斎藤 和夫(さいとう かずお) 慶應義塾大学名誉教授、明治学院大学大学院法務職研究科教授(民事手続法講座)、弁護士(宗田親彦法律事務所) 専攻は、民事手続法(民事執行法・民事保全法・民事訴訟法・倒産法・担保手続法)、民事実体法(民法・担保実体法)ドイツ法、金融法。 1946年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業(1969年)、同大学大学院法学研究科修士課程修了(1971年)、同大学大学院法学研究科博士課程単位取得(1974年)。慶應義塾大学法学部助手(1972年)、専任講師(1975年)、助教授(1980年)、教授(1988年)を経て、2012年から現職。 2004年弁護士登録(第一東京弁護士会)。 主要著作として、『ドイツ強制抵当権の法構造――「債務者」保護のプロイセン法理の確立』(慶應義塾大学法学研究会叢書71)(慶應義塾大学法学研究会・2003年)、『ドイツ強制抵当権とBGB編纂――ドイツ不動産強制執行法の理論的・歴史的・体系的構造』(慶應義塾大学法学研究会叢書81)(慶應義塾大学法学研究会・2011年)、『レーアブーフ民法U(物権法)』(中央経済社・2007年)他多数。その他著作論文などについては、慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)を参照。
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