障害の重い子どもの目標設定ガイド
授業における「学習到達度チェックリスト」の活用
|
「学習到達度チェックリスト」は,障害が重度であっても,教科の枠組みでつけたい力を把握し,教員,保護者,関係者間で子どもの状況を共通理解していこうとするために開発されたものである。そして,教科等の学習に遅れのある子どもの学習評価を可能にするためのものである。 本チェックリストは,特別支援学校ばかりでなく,幼稚園や保育園など乳幼児段階の子どもにも活用できる。 本書を購入すると,本チェックリストをダウンロードし使用できる権利を得られます。
<「学習到達度チェックリスト」を学んだ人の感想> ●「特別なニーズ」を連続体でとらえ,それに対する指導・支援も連続体としてとらえる「学習到達度チェックリスト」は,私にとって衝撃的なものでした。どうしても障害をカテゴリー的にとらえ,障害名から指導を考えていました。チェックリストの発想はそうでなく,通常教育と特別支援教育の連続性を明示しています。(小学校教諭)
●特別支援教育とは「学習に困難さのある子どもへの指導や支援」ですが,単に日用生活のみの指導・支援ではないことが分かりました。「学習到達度チェックリスト」などで,障害に関係なく子どもの達成度を把握し,子どもの個々の目標に応じて指導を行い,きちんと評価するのが,本当の「特別支援教育」だと理解しました。(小学校教諭)
<文部科学省初等中等教育局特別支援教育課 特別支援教育調査官の 分藤賢之先生の「推薦のことば」より> 「『学習到達度チェックリスト』の特長を一言で表すと,障害の重い子どもの学びの到達度を把握し,適切な目標設定を実現するための羅針盤と言えるでしょう。(略)本書が,このような時期に刊行されたことは,時宜を得ているばかりでなく,各校においても学校教育として,障害の重い子どもたちにどのような力を育むのか,また,教育の成果を何によって評価するのか,一連のつながりを明示するための極めて有益な内容であり,多くの学校や教師の指針になることでしょう。」
「学習到達度チェックリスト」のダウンロードはこちらから ※ダウンロードするためには、本書記載のID・パスワードが必要です。
肢体不自由教育 219号(2015年3月)「図書紹介」に書評が掲載されました。評者は長沼俊夫氏(国立特別支援教育総合研究所総括研究員)です。
実践障害児教育 2015年2月号にてご紹介いただきました。
推薦のことば ―― 目標設定,学習評価を充実させるために はじめに
第1章 学習到達度チェックリストと子どもの学び
第2章 学習到達度チェックリストの概要と特徴について ――身につけたい力と発達段階の意義
第3章 学習到達度チェックリストの使い方と留意点
第4章 学習到達度チェックリストの活用例 1.障害が重度な子どものチェックリストの活用例 2.知的障害のある子どものチェックリストの活用例 3.その他のチェックリストの活用 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
(※〔 〕は、執筆章) 【編著者】 徳永 豊(とくなが ゆたか)〔第1章・第2章・第3章・第6章〕 福岡大学人文学部教授。臨床心理士。専門は特別支援教育,発達臨床および国際比較。九州大学大学院教育学研究科博士課程退学。独立行政法人国立特別支援教育総合研究所企画部総括研究員などを経て現職。 著書に『重度・重複障害児の対人相互交渉における共同注意』(慶應義塾大学出版会、2009年)、『コミュニケーションの支援と授業づくり』(共編著、慶應義塾大学出版会、2008年)、『肢体不自由教育の基本とその展開』(共編著、慶應義塾大学出版会、2007年)など。
【著者】 一木 薫(いちき かおる)〔第1章〕 福岡教育大学 准教授
田中信利(たなか のぶとし)〔第5章〕 北九州市立大学 教授
古山 勝(ふるやま まさる)〔第4章〕 千葉県立佐原高等学校 教諭
宮崎亜紀(みやざき あき)〔第4章〕 熊本県立教育センター 指導主事
吉川知夫(よしかわ ともお)〔第4章〕 十文字学園女子大学 准教授
【執筆協力者・団体】 障害のある子どもの学習評価と授業改善の研究会 古川勝也(長崎県教育センター 所長) 鶴 宣彦(長崎県教育庁特別支援教育室 指導主事) 宮尾尚樹(長崎県立諫早特別支援学校 教諭) 立岡里香(長崎県立長崎特別支援学校 教諭) 副枝厚子(福岡県立太宰府特別支援学校 教諭) 宮川 明(長崎県立佐世保特別支援学校 教諭) 内田俊行(広島県教育委員会 指導主事) 児山隆史(鳥取県立皆生養護学校 教諭) その他多数の方々
|