デザイン・ストラクチャー・マトリクス DSM
複雑なシステムの可視化とマネジメント
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複雑なシステム開発・管理のための新ツール。
デザイン・ストラクチャー・マトリクス(DSM)法とは、複雑なシステムの設計・開発・管理を支援するモデリング技術のひとつで、システムを構成する要素(たとえば業務の流れなど)を縦と横の表(マトリクス)形式に整理し、要素間の相互作用を可視化して問題や課題を分析する手法のこと。 本書は、そのDSM法の基礎知識や基本的な考え方を解説し、あわせてすでにDSM法を導入して成功を収めている44の適用事例をカラー印刷によってわかりやすく詳細に紹介している。 解説は、DSMモデルの種類ごとに、製品アーキテクチャ、組織アーキテクチャ、プロセスアーキテクチャ、マルチドメインアーキテクチャに分けて説明してある。またそれに続く成功事例は、広範な産業(自動車、航空宇宙、エレクトロニクス、建築、機械、製薬、政治組織など)、さまざまな国(オーストラリア、ドイツ、日本、スウェーデン、トルコ、イギリス、米国など)、対処すべき課題(モジュラリティ、アウトソーシング、システムインテグレーション、知識マネジメント、組織設計、プロジェクト計画、工程改善など)といった多方面から取り上げている。 本書から、DSM法の適切な実践方法を学ぶと同時に、エンジニアリングシステムズを正しく理解することの重要性を感じてもらいたいと切に願っている。
第1章 デザイン・ストラクチャ−・マトリクス(DSM)入門 1.1 システムの複雑な世界 1.2 DSMとは何か? 1.3 システムアーキテクチャのモデル化のためのマトリクスベースツール 1.3.1 システムアーキテクチャ 1.3.2 システムアーキテクチャモデリングのためのDSMの利点 1.3.3 アーキテクチャモデリングと分析へのDSMアプローチ 1.4 DSMモデルの種類 1.5 DSMの小史 1.6 本書の構成
第2章 製品アーキテクチャD ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【著者】 スティーブン・D・エッピンジャー マサチューセッツ工科大学教授。
タイソン・R・ブラウニング テキサスクリスチャン大学Neeleyビジネススクール准教授。
【監訳者】 西村秀和(にしむら・ひでかず) [1〜5章(翻訳)] 慶應義塾大学大学院SDM研究科教授。 1963年生まれ。1990年慶應義塾大学大学院理工学研究科機械工学専攻後期博士課程修了。工学博士。千葉大学工学部助手、助教授を経て、2007年慶應義塾大学教授。2008年より大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。日本機械学会フェロー。INCOSE, IEEE, ASME会員。著書に『システムズモデリング言語SysML』(監訳、東京電機大学出版局)がある。
【訳者】 関 研一(せき・けんいち) [6、7章] ソニー株式会社生産センター統括部長。 1963年生まれ。1987年上智大学理工学部機械工学科卒。2012年慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科後期博士課程修了。博士(システムエンジニアリング学)。いすゞ自動車株式会社、乗用車・小型車設計部を経て、ソニー株式会社勤務。現在、生産センター統括部長。
大富浩一(おおとみ・こういち) [8、9章] 株式会社東芝生産技術センター参事。 1952年生まれ。1979年東北大学大学院工学研究科機械工学専攻博士課程修了。工学博士。株式会社東芝勤務。現在、生産技術センター参事。日本機械学会フェロー、日本計算工学会フェロー、日本学術会議連携会員。
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