バレエ・ダンス100年史の決定版!
▼バレエ・リュス、表現主義舞踊、ロシアのバレエ、新古典主義、ポストモダン、タンツテアター、ミュージカル・映画のダンス。 ヨーロッパとアメリカのダンス・シーンを完全網羅する前代未聞の大著。
▼20世紀のダンスは、ロイ・フラー、イザドラ・ダンカン、ニジンスキーといった初期の改革者とともに幕を開けた。このとき、ダンスは未曽有の変化の時代に突入したのだった。 ▼この20世紀ダンスの壮大な歴史物語のなかで、著者はダンスを文化的・歴史的文脈のなかに位置づける。ミハイル・フォーキン、レオニード・マシーン、マリー・ヴィグマン、マーサ・グレアム、ジョージ・バランシン、フレデリック・アシュトン、アントニー・チューダー、マース・カニンガム、ピナ・バウシュ、ウィリアム・フォーサイス――。ここで語られる人々は、世紀をとおして芸術の実験の第一線にいた振付家のみならず、ダンサー、美術家、興行主、作曲家、批評家にまで及ぶ。さらに、本書は、相反する衝動をもつクラシック・バレエとモダン・ダンスの関係性にも注目し、両者がどのように20世紀中ごろに合流し、結果として今日の多様なスタイルと形式をもたらしたのかを明らかにする。
序章 第一章 ニュー・ダンス アメリカの開拓者たち 1900-1940年 ヴァードヴィルとエクストラバガンザ / ロイ・フラー / イザドラ・ダンカン / ルース・セント・デニス / デニショーン / モード・アラン
第二章 バレエにおける実験 ディアギレフ、フォーキン、そしてロシアの遺産 1900-1930年代 プティパ時代の終わり / ミハイル・フォーキン / ワツラフ・ニジンスキー / レオニード・マシーン / ブロニスラヴァ・ニジンスカ / バランシン / ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【著者】 ナンシー・レイノルズ(Nancy Reynolds) ダンス史家。ニューヨーク・シティ・バレエの元ダンサー。 1994年より、バランシン財団のリサーチ・ディレクターを務める。
マルコム・マコーミック(Malcolm McCormick) ダンス史家。元ダンサー兼衣裳デザイナー。 1968年より、カリフォルニア大学舞踊学科で教鞭をとる。
【監訳者】 松澤 慶信(まつざわ よしのぶ) [序章、第2章、第6章] 日本女子体育大学体育学部准教授。主要業績:アニエス・イズリーヌ著『ダンスは国家と踊る――フランスコンテンポラリー・ダンスの系譜』(共訳、慶應義塾大学出版会、2011年)。
【訳者】 高橋 進(たかはし すすむ) [第1章、第17章] 日本女子体育大学体育学部教授。 主要業績:ジョゼフ・キャンベル『千の顔をもつ英雄』(共訳、人文書院、2004年)。
高野 美和子(たかの みわこ) [第3章、第11章] 日本女子体育大学体育学部准教授。 主要業績:『明日からトライ!ダンスの授業』(分担執筆、大修館書店、2011年)。
渡辺 碧(わたなべ みどり) [第4章、第13章] 花咲徳栄高等学校、日本女子体育大学、桜美林大学非常勤講師。主要業績:「レフ・イワーノフの業績――20世紀バレエへの準備」(『日本女子体育大学紀要』第42巻、2012年)。
山田 七恵(やまだ ななえ) [第5章] 日本女子体育大学体育学部助教。主要業績:「英語場所句倒置構文をめぐる疑問」(『欧米言語文化研究 Fortuna』第23号、欧米言語文化学会、2012年)。
伊藤 雅子(いとう まさこ) [第7章、第8章] 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース修士課程在籍中。 主要業績:『アンドレ・レヴィンソンと20世紀ダンス』(修士論文)。
佐藤 りさ子(さとう りさこ) [第12章、第14章、第16章] 通訳・翻訳家。専門は、舞踏、ピラティス、児童演劇に関係する通訳とそれに伴う翻訳。
奥村 大介(おくむら だいすけ) [第9章、第10章] 慶應義塾大学ほか非常勤講師。 主要業績:『現代詩手帖特集版 シモーヌ・ヴェイユ 詩をもつこと』(共著、2011年、思潮社)。
渡沼 玲史(わたぬま れいし) [第15章] 一橋大学法学研究科助手、日本大学芸術学部非常勤講師。 主要業績:「即興の方法に基づくダンスの分析」(『舞踊學』第33号、舞踊学会、2010年)。
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