高等教育研究の泰斗が、大学の未来を歴史から見通す
▼ユニバーサル化時代を迎えた日本の大学は、自らの手でその将来像を示さなければならない。 ▼トロウの発展段階論、クラークの比較高等教育システム論を手掛かりに日本の教育行政を俯瞰し、これからの大学が備えるべきシステム、価値、理念を見定め、「全入」問題、高大接続、秋入学やファンドレイジングなど、具体的かつ喫緊の課題に重要な示唆を与える。 ▼全ての大学人にとって必読の1冊。

IDE 現代の高等教育 2014年1月号(No.557)で小林雅之氏(東京大学 大学総合教育研究センター 教授/高等教育論)より書評いただきました。
教育学術新聞 2013年7月24日号でご紹介いただきました。 [本文はこちら]

まえがき
T部 改革の流れを読む
第1章 大学教育にグローバル化を読む 1 ワールドシステムとしての大学 2 グローバル化の衝撃 3 問われる学部教育 4 学部名称とディシプリン 5 高等普通教育化する学部教育 6 大学院教育の新しい課題 7 学部教育の再構築を 8 生涯学習時代の学部教育
第2章 学生生活と教育の変容を読む 1 なぜいま大学教育改革なのか 2 エリート段階の教育と学生 3 キャンパスライフと就職難 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
天野 郁夫(あまの いくお) 1936年神奈川県生まれ。一橋大学経済学部・東京大学教育学部卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。名古屋大学教育学部助教授、東京大学教育学部教授、同学部長、国立大学財務・経営センター教授、同研究部長を経て東京大学名誉教授。専攻は教育社会学、高等教育論。 著書:『高等教育の日本的構造』(玉川大学出版部、1986)、『近代日本高等教育研究』(玉川大学出版部、1989)、『旧制専門学校論』(玉川大学出版部、1993)、『日本の教育システム』(東京大学出版会、1996)、『教育と近代化』(玉川大学出版部、1997)、『日本の高等教育システム』(東京大学出版会、2003)、『学歴の社会史』(平凡社ライブラリー、2005)、『教育と選抜の社会史』(ちくま学芸文庫、2006)、『大学改革の社会学』(玉川大学出版部、2006)、『試験の社会史』(東京大学出版会、1983/平凡社ライブラリー、2007/サントリー学芸賞受賞)、『国立大学・法人化の行方』(東信堂、2008)、『大学の誕生(上・下)』(中公新書、2009)、『高等教育の時代(上・下)』(中公叢書、2013)ほか多数。
|