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目次
大学改革を問い直す
A5判/並製/308頁
初版年月日:2013/06/28
ISBN:
978-4-7664-2053-1
 
(4-7664-2053-5)
Cコード:C3037
税込価格:3,080円
大学改革を問い直す

目次

 まえがき

  T部 改革の流れを読む

第1章 大学教育にグローバル化を読む
 1 ワールドシステムとしての大学
 2 グローバル化の衝撃
 3 問われる学部教育
 4 学部名称とディシプリン
 5 高等普通教育化する学部教育
 6 大学院教育の新しい課題
 7 学部教育の再構築を
 8 生涯学習時代の学部教育

第2章 学生生活と教育の変容を読む
 1 なぜいま大学教育改革なのか
 2 エリート段階の教育と学生
 3 キャンパスライフと就職難と
 4 新制大学とマス化の開始
 5 構造転換の試みと挫折
 6 マス段階の大学改革
 7 ユニバーサル段階への歩み
 8 キャンパスライフの再構築へ

第3章 大学の多様化政策を読む
 1 政策課題としての多様化
 2 多様化問題の日本的特質
 3 戦後の学制改革と設置基準
 4 種別化構想の登場
 5 個性化論への転換
 6 個性化から機能別分化へ
 7 大学分類と機能別分化

第4章 トロウのユニバーサル化論を読む
 1 エリート・マス・ユニバーサル
 2 アメリカとヨーロッパ
 3 ヨーロッパ高等教育の危機
 4 日本とアメリカ・モデル
 5 戦後の学制改革
 6 アメリカ・モデルへの再回帰
 7 ユニバーサル化をはばむもの
 8 トロウ理論の示唆するもの

  U部 改革を問い直す

第5章 質の保証装置を問う
 1 質保障と大学設置基準
 2 入学者選抜という装置
 3 設置基準から評価システムへ
 4 学力低下と入学者選抜
 5 「教育過程」という装置
 6 四つの装置の相互関係
 7 大学教員の役割

第6章 入学者選抜を問う
 1 入試から入学者選抜へ
 2 日本の独自性
 3 改革の試み
 4 行きすぎた自由化
 5 高等教育システムの改革
 6 大学院・高校・企業

第7章 認証評価制度を問う
 1 質保証と設置認可
 2 認証評価制度の発足
 3 明らかになった課題
 4 評価基準と自己点検評価
 5 専門分野別評価という課題
 6 評価の文化と制度の構築へ

第8章 大学院を問う
 1 混迷する大学院問題
 2 整理の試み・形態と機能
 3 認識と現実のギャップ
 4 社会科学系の現実
 5 社会科学系についての疑問
 6 大学院制度の再構築を

第9章 建学の精神を問う
 1 いまなぜ建学の精神か
 2 大学の個性とは
 3 校風・学風の時代
 4 変化の兆候
 5 マス化と個性の喪失
 6 種別化から個性化へ
 7 機能別分化と建学の精神

  V部 改革に歴史を考える

第10章 「全入」時代を考える
 1 「全入」ということ
 2 教育機会をめぐる政策の推移
 3 ユニバーサル化への対応の遅れ
 4 大学の教育危機

第11章 接続関係を考える
 1 アメリカと日本の学力問題
 2 高校教育の「自由化」
 3 入学者選抜制度の転換
 4 高等教育の自由化政策
 5 日本とアメリカ再び

第12章 教養教育を考える
 1 高等普通教育と旧制高校
 2 中流階級の修養教育
 3 職業主義批判と一般教育
 4 一般教育は教養教育か
 5 新しい高等普通教育を

第13章 秋入学を考える
 1 秋入学か春入学か
 2 秋主流の高等教育
 3 秋・春の二本立てへ
 4 春入学への転換と東京帝大
 5 新しい問題提起

第14章 大学教員を考える
 1 大学・大学院・学位
 2 高等教育機関の教員
 3 教員養成と大学院
 4 戦前期教員の世界
 5 戦後の変化
 6 大学教員とは何か

第15章 ファンドレイジングを考える
 1 ファンドレイジングと大学
 2 政府による民間資金の吸い上げ
 3 慶応義塾の苦闘
 4 早稲田と立命館
 5 富豪の学校づくり
 6 歴史の教訓

第16章 教育研究組織を考える
 1 教育と研究の基本組織
 2 戦後の学制改革と講座・学科目制
 3 新しい教育研究組織の模索
 4 二つの大学審議会答申
 5 柔軟で弾力的な組織編成へ

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