「ゴディバ」由来の貴婦人の物語。 ▼世界的に有名なチョコレートメーカー「ゴディバ」の名は、11世紀の英国の伯爵夫人レイディー・ゴディヴァに由来する。ゴディバ社のシンボルマーク、「馬に跨った裸婦」がその姿だが、ゴディヴァ夫人自身に対する知識はそれほど知られていない。本書は、ノルマン征服以前のイングランドに端を発するこの英国の伝説を研究した、意義深い最初の書物の邦訳版。
本書は、日本図書館協会選定図書です。
長崎新聞 2011年12月11日「読書欄」(11面)にて紹介されました。
東奥日報 2011年11月23日「書評欄」(10面)にて紹介されました。
京都新聞 ・静岡新聞・信濃毎日新聞 2011年11月20日「書評欄」にて紹介されました。
謝辞
序論
第1章 マーシアのゴードイヴ Godgifu of Mercia
第2章 ゴディヴァ 現る Godiva Emerges
第3章 ゴディヴァは進む Godiva’s Progress
第4章 のぞき屋(ピーピング)トム Peeping Tom
第5章 ゴディヴァ 馴染む Godiva Domesticated
第6章 ゴディ ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【著者】 ダニエル・ドナヒュー 1956年生。米国ハーヴァード大学、ジョン・フィリップス・マーカンド記念英語学教授。専門は中世英語文献学、古英詩『ベーオウルフ』、中世主義研究。主な著作に『古英詩文体論(Style in Old English Poetry)』 (1987)、『古英語入門(Old English: A Short Introduction)』 (2004)などがあり、特にノーベル文学賞受賞者シェイマス・ヒーニーの現代英語訳に自身の編纂を加えた『ベーオウルフ――現代語韻文翻訳 (Beowulf: A Verse Translation)』 (2002)は高い評価を得ている。
【訳者】 伊藤盡(いとう つくす) 信州大学人文学部准教授。 慶應義塾大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。 専門は中世英語・北欧語文献学。主な著作に『中世イギリス文学入門』(共著、雄松堂、2008)、『「ベーオウルフ」とその周辺――忍足欣四郎先生追悼論文集』(共著、春風社、2009)、『探求するファンタジー』(共著、風間書房、2010)などがある。日本中世英語英文学会、日本アイスランド学会会員、 国際サガ学会会員(日本理事)、 ロンドン大学北欧研究ヴァイキング協会会員、カンバーランド・ウェストモーランド好古家協会会員
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