アメリカ都市政治と官僚制
公務員制度改革の政治過程
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アメリカの公務員制度の発展を都市政府に焦点を当てて分析。 ▼19世紀後半から1970年代にかけてのアメリカの公務員制度の発展を、政治過程とのかかわりを重視して、ニューヨーク市、シカゴ市という都市政府に焦点を当てて分析したユニークな研究。 ▼徹底した一次資料の調査・渉猟により、アメリカにおける公務員制度の発展過程が“直線的な”制度化の過程ではなく、アメリカに特殊な社会環境や歴史的文脈に強く影響された発展過程をたどったことを指摘して、アメリカ政治の一断面を描き出している。

序章 一 問題の所在 二 アメリカにおける公務員制度の発展 三 先行研究 四 分析の視角
第T部 ニューヨーク市
第一章 ニューヨーク市(一八八四−一九三三年) ――公務員制度改革とその形骸化 一 はじめに 二 ニューヨーク市におけるスポイルズ・システム 三 ニューヨーク市における公務員制度改革 四 公務員制度改革の停滞 五 おわりに
第二章 ニューヨーク市(一九三四−一九五三年) ――ラガーディア市政の公務員制 ……
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菅原和行(すがわら かずゆき) 釧路公立大学経済学部准教授。 1975年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(法学)。釧路公立大学経済学部講師を経て、2008年より現職。専攻はアメリカ政治、行政学。 主要業績に、「アメリカ政治任用制の過去と現在」久保文明編著『オバマ大統領を支える高官たち−政権移行と政治任用の研究』(日本評論社、2009年)、「ニューヨーク市における市制改革とマシーン政治−フィオレロ・ラガーディア市政における公務員制度改革を中心に」『アメリカ研究』第38号(2004年)など。
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