アメリカの「専門家重視政策」の転換の背景に存在する、1990年代以降の医療政策過程の変容について、科学者および医師の自律性をめぐる対立の激化に焦点をあて、実証的に分析する。
2007年度 アメリカ学会 清水博賞受賞。

アメリカ研究振興会会報 No.67(2007年2月号)で紹介されました。

序章 研究の目的と意義 (一) 「専門家重視政策」とその政策過程 (二) 一九九〇年代以降の変容 (三) 研究の意義 (四) 本書の構成
第一部 分析アプローチ
第一章 専門家の自律性と医療政策過程
第一節 専門家の自律性とその条件 (一) 医療における専門家とその自律性 (二) 自律性を支える条件 (三) 自律性に対する介入 第二節 医療政策過程分析へ (一) 政策過程分析へ (二) 政策過程分析の要点 第三節 医療政策過程の変容と現代アメリカ政治 ( ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
天野拓(あまの たく) 慶應義塾大学法学部非常勤講師 1971年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。専攻は現代アメリカ政治、医療政策。 主要著作に、「現代アメリカにおける医学研究政策と科学者コミュニティ」、『法学政治学論究』第62号(2004年9月)、「現代アメリカにおけるクローン研究規制をめぐる政治過程」、『法学政治学論究』第66号(2005年9月)、「クリントン政権の国民皆医療保険改革をめぐる政治過程」『法学政治学論究』第67号(2005年12月)など。
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