アメリカと日本の臨床医療
これからの日本医療への提言
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米国在住開業医が提言する日本医療改革案。 ▼オバマ政権の下、国民皆保険制度導入という歴史的な変化が起きているアメリカの医療。25年にわたり、米国開業医という立場から変わりゆくアメリカ医療の現場を見つめ続けた著者が、自身の体験と実証データの双方を活かして、日米の臨床医療、そしてその背後にある医療制度の違いについて比較し、これからの日本医療への政策提言を行う。 ▼「プライマリーケア」「ナースプラクティショナー」など、“聞いたことはあるけど意味がわかりにくい”医療用語についても丁寧に解説。

はじめに
T アメリカの医療の制度と実態 1 アメリカの開業医、開業の形態 2 アメリカでの医師の不足はプライマリーケア医の不足 3 医師不足への対策 4 E−Medicine 5 病院と医療施設:医療の機能分化と施設の多様化 6 オープンシステムのアメリカの病院形態 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
北野正躬(きたの まさみ) 1930年、東京に生まれる。1954年、慶應義塾大学医学部卒業。国立東京第二病院にてインターンの後、脳神経外科に入局、脳循環の研究で医学博士。1959年ワシントン大学とJewish Hospitalにて外科インターン、レジデント。1962年UCLAにてDR.William Oldendorfのもとで脳循環、脳血液関門の臨床研究。1969年UCLAでNeurologyレジデント。カリフォルニア州医師免許証、神経学専門医(Diplomate in Neurology,American Board of Psychiatry & Neurology)を取得。UCLA神経学部助教授。脳脊髄液循環の研究。1974年より神経学専門医としてロサンゼルス郊外にて開業。2000年に引退後、アメリカと日本に滞在し、日米医療制度の相違を研究。講演、著述などを行う。
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