▼中韓国交正常化への道のりとは何であったか? それは単純な二国間関係の正常化ではなく、同時にそれぞれの同盟者であり、敵対者である北朝鮮との関係の大きな変化を意味していた。 ▼中国の朝鮮半島政策の調整プロセスという視点から、冷戦後の中韓国交正常化とそこに至るまでの過程について考察し、ケ小平期以降の中国の外交政策の変化と、東アジア国際関係におけるその意味を探る、注目の一冊。
日本経済新聞 2011年2月6日「今を読み解く」(19面=読書面)にて紹介されました。
日本経済新聞 2010年11月28日(朝刊)に書評が掲載されました。
序 章 第一節 本書の問題意識 第二節 研究動向について 第三節 研究資料について 第四節 本書の構成
第一章 背景――中国と朝鮮半島の伝統的関係 はじめに 第一節 抗日戦争・国共内戦期の中朝関係 第二節 「連ソ反米」外交期の中朝関係 第三節 「反米反ソ」外交期の中朝関係 第四節 「連米反ソ」外交期の中朝関係 おわりに
第二章 中国の独立自主外交路線と対韓関係の萌芽――対立から接触・交流へ はじめに 第 ……
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李成日(Li Chengri / り せいにち) 韓国東西大学国際学部専任講師・中国北京師範大学政府管理研究所客員研究員 1971年、中国・延辺(龍井)に生まれ。1995年、北京大学政治学・行政管理学部(現・政府管理学院)政治学専攻卒業、2000年、北京大学国際関係学院アジア・アフリカ研究所国際政治専攻修士課程修了、2007年、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了、2008年、博士(法学)。慶應義塾大学法学部訪問研究員、韓国東西大学國際学部招聘講師などを経て2009年より現職。 主要業績:『朝鮮半島と国際政治』(共著、慶應義塾大学出版会、2005年)、「南北朝鮮の国連同時加盟をめぐる中国外交の転換」(『法学政治学論究』第64号、2005年)、「中国の『独立自主外交』と新しい朝鮮半島政策」(『法学政治学論究』第71号、2006年)など。
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