子どもは育てられて育つ
関係発達の世代間循環を考える
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いま、子育て・保育・教育を問い直す。 育ての歪み・育ちの危うさにどう向かうか。 ▼「関係発達論」の提唱者として、保育、障害児教育に携わる方々に支持されている筆者が、現場経験を踏まえ、さらに展開させた「関係発達論再考」といえる書。 ▼「育てることは、子どもを自分の意のままにすることではない。“子どもの心を受け止める”ということを、今、ないがしろにしている」本書を通して著者は訴えています。
保育通信 2011年8月号「書評」(23頁)にて紹介されました。
学校教育相談 2011年7月号「ブックレビュー」(20頁)にて紹介されました。
児童心理 2011年6月号「今月の本棚」(126頁)にて紹介されました。
序 章 なぜ、「子どもは育てられて育つ」というテーマなのか 第1節 本書の成り立ちの経緯 第2節 本書執筆の動機:なぜこのテーマなのか 第3節 本書で取り上げたいこと
第1章 関係発達という考え方とその再考 第1節 従来の「発達」概念を批判的にとらえ直す 第2節 関係発達という考え方の成り立ち 第3節 4人の保育者の描いたエピソードから
第2章 子どもの心の育ちに目を向ける 第1節 子どもの心の育ちに目を向ける 第2節 <自分の心>の成り立ち 第3 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
鯨岡峻(くじらおか たかし) 1943年生まれ。京都大学文学部哲学科卒業、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。京都大学博士(文学)。島根大学教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、2007年より中京大学心理学部教授。京都大学名誉教授。 著書『〈育てられる者〉から〈育てる者〉へ』(NHKブックス、2002年)、『エピソード記述入門』(東京大学出版会、2005年)、『ひとがひとをわかるということ』(ミネルヴァ書房、2006年)『障害児保育』(ミネルヴァ書房、2009年)、『エピソード記述で保育を描く』(共著、ミネルヴァ書房、2009年)、『保育・主体として育てる営み』(ミネルヴァ書房、2010年)など。
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