中央で対立する与野党はなぜ地方選挙で相乗りするのか。与野党相乗りの構図は、首長や有権者の意識にどのような影響を与えたのか。「改革派首長」が登場した背景と現代の地方自治が抱える課題について、選挙研究の視点から考える。
巻頭言 安西祐一郎 刊行にあたって 小林良彰 序 本書の目的
第1章 選挙戦略・候補者選考と相乗り選挙 はじめに T 「公職追求者」「利益追求者」と選挙戦略 U 政党の候補者選考からみた相乗り選挙の枠組みの特殊性 V まとめ
第2章 首長の経歴と選挙枠組み−−オイルショック以降にみられるその傾向 はじめに T 市長の経歴 U 首長選挙における政党の選挙支援枠組み V まとめ
第3章 相乗 ……
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河村和徳(かわむら かずのり) 東北大学大学院情報科学研究科准教授。 1998年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学法学部専任講師(有期)、金沢大学法学部助教授を経て、2007年より現職。 主要業績に、『日本における有権者意識の動態』(小林良彰編著、慶應義塾大学出版会、2005年)、『アクセス日本政治論』(平野浩・河野勝編著、日本経済評論社、2003年)、『地方自治の実証分析』(小林良彰編著、慶應義塾大学出版会、1998年)、『日本人の投票行動と政治意識』(小林良彰編著、木鐸社、1997年)ほか。
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