情報中心のトランスナショナル時代を迎え、映像、音楽などのデジタル・コンテンツがデジタル・ネットワークを経由して提供されることに伴う様々な問題を、経済・経営・技術・法制度をキーワードに多面的に分析する。
巻頭言 安西祐一郎 刊行にあたって 小林 良彰 序 菅谷 実・宿南達志郎 第1章 デジタル・コンテンツ時代のメディア政策 菅谷 実 はじめに I アナログ時代の垂直統合型産業構造 II 水平分離型産業構造 1 垂直統合から水平分離 2 各階層の特徴と政府の役割 III メディア政策の「モジュール化」 IV 水平分離型政策の諸課題 1 コンテンツ・モジュールとデザイン・ルール 2 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
菅谷 実(すがや みのる) 慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所教授。学術博士。 1949年生まれ。国際基督教大学大学院後期博士課程修了。 主要業績に、『東アジアのメディア・コンテンツ流通』(叢書21COE-CCC第15巻、編著、慶應義塾大学出版会、2005年)、『映像コンテンツ産業論』(編著、丸善、2002年)、『放送メディアの経済学』(編著、中央経済社、2000年)、『アメリカのメディア産業政策』(中央経済社、1997年)など。
宿南達志郎(しゅくなみ たつしろう) 慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所教授。 1952年生まれ。米国UCLA経営学大学院修士課程修了(MBA)。 主要業績に、『メディア産業論』(共著、有斐閣、2006年)、『eエコノミー入門』(PHP研究所、2000年)、「進化するメディア―携帯電話」『メディア・コミュニケーション』No.55(慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所、2005年)など。
各務洋子(かがみ ようこ) 駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部助教授。学術博士。 1959年生まれ。国際基督教大学大学院行政学研究課博士後期過程経営学専攻修了。 主要業績に、『経営学基礎』(共著、中央経済社、2006年)、『映像コンテンツ産業論』(共著、丸善株式会社、2002年)、『最新・現代企業論』(共著、八千代出版社、2001年)、"In Search of Alliance Capability - As Conditions Facilitating Knowledge Creation in Creative Industry," Keio Communication Review, No. 28. 2006など。
内田真理子(うちだ まりこ) 東京大学大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻博士課程在籍。 1975年生まれ。慶應義塾大学大学院理工学部管理工学専攻修士課程。 主要業績に、‘The Content Business and its Externalities: A Ripple Effect Model’ , Keio Communication Review, No.29, 2007、「日本のコンテンツ政策に関する考察――政策の多面性と産業重視に至る背景」『文化経済学会学会誌』第5巻第1号(2006年)、‘Cultural Industry and the Government: The Case of ‘Kontenzu’ Policy in Japan’, International Conference on Cultural Policy Research 2006 (共著)など。
内山隆(うちやま たかし) 千葉商科大学商経学部教授。 1966年生まれ。学習院大学大学院経営学研究科博士後期課程満期退学。 主要業績に、『映像コンテンツ産業論』(共著、丸善、2002年)、『放送メディアの経済学』(共著、中央経済社、2000年)、「映像コンテンツの『価値財』性質とは如何なるものか?――映像ビジネスの非営利性の本質追求」『公益事業研究』第55巻第3号(2004年)など。
杉沼浩司(すぎぬま こうじ) ソニー株式会社半導体事業本部研究開発本部シニアリサーチャ。 1962年生まれ。米国カリフォルニア大学アーバイン校大学院工学部電気・計算機工学科博士課程修了(Ph.D.)。 主要業績に、『移動体通信』(日本経済新聞社 1996年)、『図解入門 よくわか最新移動体通信の基本と仕組み』(編著、秀和システム、2001年)、"Z-Cache: Z-buffer Acceleration Cache Mechanism"(第13回NICOGRAPH/MULTIMEDIA 論文コンテスト奨励賞受賞、1997年11月)など。
南 圭次(みなみ けいじ) 総務省情報通信政策研究所調査研究部主任研究官。 1965年生まれ。東京工業大学大学院電子物理工学研究科修士課程修了。 主な研究分野は、電子物理工学、プラズマ工学、技術、法制度、管理、倫理の総合科学からの情報セキュリティに関する研究。
土井 洋(どい ひろし) 情報セキュリティ大学院大学教授。博士(理学)。 1965年生まれ。岡山大学大学院自然科学研究科博士課程修了。 主要業績に、税所哲郎・齊藤泰一・土井洋・辻井重男「重み付き投票の電子化とその安全性に関する考察」『情報処理学会論文誌』第44巻第8号(2003年8月)、T. Tobita, H. Yamamoto, H. Doi, K. Majima, "Privacy-Enhanced Content Distribution and Charging Scheme Using Group Signature", The 7th International Workshop on Information Security Applications (2006)など。
金 正勲(キム ジョンフン) 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ総合研究機構(DMC)助教授。 韓国生まれ。1999年から2002年まで米国インディアナ大学テレコミュニケーション学部アソーシエイトインストラクター。知的財産研究所外国人招聘研究員、ドイツ連邦防衛大学標準化研究部門訪問研究員、欧州共同体(EU)標準化教育プロジェクト・エキスパートパートナー、英国オックスフォード大学知的財産研究センター訪問 研究員。主な研究分野は、クリエイティブ・エコノミー論、メディア融合論、デジタル・コンテンツ産業政策論、技術標準化戦略。2004年から現職。
|