わが人生に感あり。 学徒動員による戦争体験から復学後のマス・コミュニケーション研究者としての歩み、そして、大学経営に関わるなかで直面した大学紛争の激動――。 いま静かに振りかえる「私の慶應義塾史」。
本書は、日本図書館協会選定図書です。
まえがき
1 予科入学の頃 入学と礼法講習 「塾長訓示」 せめてもの青春 軍事教練あれこれ
2 学徒動員 出征前夜 故郷での大騒ぎ 「最後の慶早戦」 「死ぬな」といった人たち
3 軍隊という世界 初年兵の頃 延吉の関東軍予備士官学校 初めての戦闘 内地転属と終戦
4 復学後の塾生生活 焼け野が原の三田山上 軍服姿の塾生たち 本科の先生がた 創立九十周年記念式典
5 繰り上げ卒業 九 ……
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生田正輝(いくた まさき) 慶應義塾大学名誉教授、放送倫理・番組向上機構評議員会議長。法学博士。1923(大正12)年、兵庫県生まれ。1947(昭和22)年、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業。1957年、慶應義塾大学法学部教授(マス・コミュニケーション論、情報社会論)。慶應義塾常任理事、同塾長代理、法学部長、新聞研究所(現、メディア・コム)所長、常磐大学人間科学部長、日本新聞学会会長、情報通信学会会長、郵政省電波監理審議会会長、(財)日本ユニフォームセンター会長等を歴任。 著書に『マス・コミュニケーションの諸問題』『マス・コミュニケーションの研究』『コミュニケーション論』『新聞報道のあり方』(いずれも慶應通信)、『新聞を斬る』(サンケイ出版)、『放送研究入門』(共著・日本放送出版協会)等多数。
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