レンブラントが作中に想いを込めた聖書解釈を、多くの図版と聖書の引用を用いて、丁寧に解説。人文主義者エラスムスらに養われたオランダの自由の精神--その下で培われたレンブラント独特の聖書理解と宗教画の真意、芸術思想を探る。

月刊美術 2006年1月号(184頁)で紹介されました。 クリスチャン新聞 2005年12月18日「読書特集」で紹介されました。

T 序章
レンブラントと聖書 レンブラントという人 レイデン大学 エラスムス 肖像画の人たちの宗派 レンブラントと聖書
U 旧約聖書と新約聖書
アブラハムの話 女たちの闘い アブラハムの苦悶 荒れ野をさまようハガル イサクの誕生 アブラハムの犠牲
ヤコブのヨセフの話 アブラハムの後裔 ヤコブ ヨセフの少年時代 ヨセフの出世 ヤコブとヨセフの再会 母親たちの ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
1930年生まれ。慶應義塾大学名誉教授。文学博士。 1955年、慶應義塾大学文学部卒業。60年、同大大学院博士課程修了。美学・西洋美術史専攻。1965-66年バーゼル大学に留学。慶應義塾大学教授、東亜大学大学院教授を歴任。 著訳書に、ハインリヒ・ヴェルフリン『美術史の基礎概念』(慶應義塾大学出版会、2000年)、『ホルバイン 死の舞踏』(新版、岩崎美術社、1991 年)、『肖像画のイコノロジー――エラスムスの肖像の研究』(多賀出版、1987年)、『愛の庭――キリスト教美術探求』(日本基督教団出版局、1981 年)、『レンブラントのイエス伝――素描と銅版画による』(共著、新教出版社、1975年)、『ホルバイン』(岩崎美術社、1974年)などがある。
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