世界を覆うグローバリゼーションの変容とアジアおよび日本のとるべき方向性とは? 「9.11」をまたぐ3年間にわたり、「日本のダボス会議」を目指して開催されたディスカッションの軌跡がここに。 イスラムの動向とアジアの共生、21世紀の新しい市民社会とはなにか、アジアの多様性と地域主義などのテーマを中心に、政治学、経済学、社会学、哲学、文化人類学の研究者らが重ねた白熱の討論を収録。
目 次
はじめに 福原義春
T 二十一世紀の文化とグローバリゼーション 講演 精神の豊かさとグローバリゼーション エドガー・モラン ディスカッション IT革命と社会・言語・人間性の変貌 西垣通/根本長兵衛/エドガー・モラン
U グローバリゼーションと新しい価値観 「ダボス」を目指して ……
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福原義春(ふくはら よしはる) 資生堂名誉会長。1931年、東京生まれ。 慶應義塾大学経済学部卒業、資生堂入社。 社長・会長を歴任後、2001年より現職。 かながわ学術研究交流財団理事長、内閣府男女共同参画会議議員、東京芸術大学理事、企業メセナ協議会会長兼理事長、 東京都写真美術館館長ほか、公職多数。 主な著書に『多元価値経営の時代』『会社人間、社会に生きる』『蘭学事始』『福原義春の講演』など。 樺山紘一(かばやま こういち) 国立西洋美術館長。1941年、東京生まれ。 専門は西洋中世史、西洋文化史。東京大文学部学卒業、同大学院修士課程修了。 京都大学助手、東京大学助教授・教授を歴任。2001年7月より現職。 主な著書に『ゴシック世界の思想像』『カタロニアへの眼』『西洋学事始』『ヨーロッパの出現』『ルネサンスと地中海』など。
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