近年、「価値観」というテーマが社会科学の諸領域で再び脚光を浴びている。 それに伴い、質問紙調査を中心とした人々の価値観の測定方法も進歩し、精緻化されつつある。 本書は、「家族・仕事・結婚」「ナショナル・アイデンティティ」「宗教」「ウェル・ビーイング」「科学・技術・環境」「日本語」などのアクチュアルなテーマを取り上げながら、国際比較調査の方法と解析について、近年の成果と今後の課題を提示します。
 紀伊國屋書店「Kinoppy」で電子版をご購入いただけます。

第1部 国際比較調査の方法
1 国際比較調査の系譜・現状・課題 T 価値観の研究の視座 ――その測定の方法とリアリティをめぐって―― U 質問紙法にもとづく国際比較調査の現状と課題
2 国際比較調査における測定の等価性の分析 ――レスポンス・スケールを中心に―― V 国際比較調査におけるレスポンス・スケールの等価性に関する研究(1) W 国際比較調査におけるレスポンス・スケールの等価性に関する研究(2) ……
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関西学院大学社会学部教授(法学博士)。 1972年慶應義塾大学大学院博士課程修了。専門領域は、社会学・社会調査論・コミュニケーション論。著書に『社会・世論調査のデータ解析』(慶應義塾大学出版会、1993年)、『国際イメージと広告』(日経広告研究所、1998年)、Faset Theory and Studies of Japanese Society, Bier'sche Verlagsanstalt, Bonn, 2001. など多数。
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