医学が西洋文明の窓だった。
鎖国下の長崎出島にやってきたシーボルト、明治初期に日本の近代医学確立に尽くしたベルツら西洋人医師たちと、彼らから学んだ日本人医師たちの生涯と活躍を、米国人医学者がまとめた近世・近代医学史。

はじめに
I 封建日本における西洋医学の先駆者たち
序
第一章 蘭学以前の医学 1 日本固有の医学 2 中国医学の影響 3 ポルトガル、スペインの医師たち
第二章 初期の出島 1 出島の生活 2 出島の医師と日本人通詞たち 3 ウィレム・テン・ライネ 4 エンゲルベルト・ケンペル
第三章 西洋医学の導入 1 鎖国政策の変化 2 解剖の歴史 3 「解体新書」の刊行 4 トゥーンベリ
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著者略歴 ジョン・Z・バワース(John Z. Bowers) 1913年生まれ。アメリカの医学博士。医学教育の世界的権威者。1962年から2年間日本に滞在、京都大学客員教授。1993年死去。
訳者略歴 金久卓也(かねひさ たくや) 1914年生まれ。1938年九州帝国大学医学部卒。同大学医学部第一内科助教授を経て、1959年より鹿児島大学医学部第一内科教授。現在、鹿児島大学名誉教授。著書『コーネル・メディカル・インデックス』(共著、三京房、1972)ほか多数。
鹿島友義(かしま ともよし) 1937年生まれ。1963年鹿児島大学医学部卒、1968年同大学院医学研究科修了。鹿児島大学医学部第一内科助教授、鹿児島大学医療技術短期大学部部長、国立療養所霧島病院院長などを経て、2000年より国立病院九州循環器病センター院長。著書『心臓病学』(共著、南江堂、1991)ほか多数。
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