子どもを自立した善悪を判断できる人間に育てるために、両親や教師がとるべき方策とは何か。著者はコールバーグの道徳性発達段階理論の上に明快で具体的な育児論を展開する。全国学校図書館協議会選定図書。

日本のみなさまへ 感謝のことば 著者紹介
第1部 りっぱな子どもを育てるための道徳性の発達アプローチ 第1章 りっぱな子どもを育てる
第2部 道徳性の発達の基礎設定――誕生から三歳まで―― 第2章 乳児・道徳性の発達の始まり 第3章 一歳児・自立への第一歩 第4章 二歳児・最初の自立宣言 第5章 三歳児・分離から行動を共にすることへ
第3部 道徳的なものの考え方の段階を通じて、子どもをどのように助成していったらよいでしょう ……
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著者紹介(訳者注 本書出版時におけるもの) トーマス・リコーナ(Thomas Lickona)博士は発達心理学者であって教育学者でもあります。彼は道徳性の発達分野では国際的に尊敬されている権威者です。現在はコートランドのニューヨーク州立大学教育学教授の要職にあり、教員養成の分野で全国研究奨励金による研究をすすめています。また、若い人たちの道徳性の発達に関わっている親、公立学校教師、宗教教育者、そしてその他のグループ等のさまざまな研修会やワークショップに忙しい講師の役もこなしています。 リコーナ博士の十三年間にわたる成人教育や教師養成面での働きは、家庭カウンセラーとしての経験やハーバード大学道徳教育センターおよび全国の学校のコンサルタントとしての経験も含んでいます。彼はPh.Dの学位をアルバニイのニューヨーク州立大学から授与され、以来子どもの道徳的な理解の発達研究をすすめています。著書としては「Moral Development and Behavior(道徳性の発達と行動)」があり、これは大学院での研究に広く用いられています。彼は奥さん、二人の息子と共にニューヨーク州のコートランドに住んでいます。
訳者紹介 三浦 正(みうら まさし) 1934年、秋田県に生まれる。青山学院大学卒業、国際基督教大学大学院修了、南メソジスト大学パーキンス神学校(1974年、1979年)留学(キリスト教教育専攻)。 現在、静岡英知学院大学学長。 著書 『日本人のニヒルと無』(小林公一と共著)、『教会教育ハンドブック』(一部執筆)、その他。 訳書 『子どもの成長とキリスト教教育』、『宗教教育の歴史』――人とその教育論――
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