英米系の哲学を中心とした、合理的な論理と科学的知識をもとに問題を解決してゆく現代哲学の本格的な概説書。 科学の発達が著しい今日、その知見をもとに哲学上のさまざまな問題に取り組む現代哲学の内容がていねいに解説されています。最も新しいテキストとして、大学生にも好適です。

本書の特徴と構成 はじめに
第T部 第1章 哲学について 1 哲学の諸問題 2 問題を解くための推論:推論のタイプと推論の誤り Box1 アブダクションと数学的帰納法 3 問題をたて、解く枠組 Box2 20世紀の言語論的転回の略史 4 問題の周辺 本章のまとめ 演習問題
第2章 推論について 1 推論の典型例 Box3 基本的な事柄の確認 1.1 ユークリッド幾何学から非ユークリッド幾何学 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
1947年生。1976年慶應義塾大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得。 現在、慶應義塾大学文学部教授 専攻:論理学・科学哲学 主要著作:ブール『論理の数学的分析』(訳、公論社)、ポパー、エクルズ『自我と脳』上・下(共訳、思索社)、『哲学への招待』(共著、有斐閣)、「心と脳への相互作用論的視点」(『現代思想』Vol.16-4)、「遺伝モデルは古典的無知の結果か?」(『科学哲学』31)他。
|