現代哲学入門

本書の特徴と構成 はじめに
第T部 第1章 哲学について 1 哲学の諸問題 2 問題を解くための推論:推論のタイプと推論の誤り Box1 アブダクションと数学的帰納法 3 問題をたて、解く枠組 Box2 20世紀の言語論的転回の略史 4 問題の周辺 本章のまとめ 演習問題
第2章 推論について 1 推論の典型例 Box3 基本的な事柄の確認 1.1 ユークリッド幾何学から非ユークリッド幾何学へ 1.2 神の存在証明 1.3 ゼノンのパラドクス 1.4 統計的な推論の例 2 アリストテレスの推論についての理論:三段論法 3 観念、結合、そして思考の数学 4 フレーゲの新しい論理的世界 Box*4 フレーゲの成果 Box5 二つのパラドクス 5 アプリオリ 本章のまとめ 演習問題
第3章 自然について 1 アリストテレスの自然 1.1 アリストテレスの4原因 1.2 アリストテレスの正常モデル 2 ニュートンによる世界観の革新と科学的説明 2.1 古典力学 Box6 科学理論についての典型的な二つの見方 2.1.1 対称性 2.1.2 決定論 2.2 科学的説明と還元 2.2.1 説明 2.2.2 還元 3 確率とその解釈 Box7 確率の基本知識 4 非決定論 Box*8 非線型性あるいは決定論と非決定論の重複 5 進化論 5.1 伝統と偏見 5.2 進化論と確率 本章のまとめ 演習問題
第4章 知識について 1 知識とは何か 2 知識への懐疑 3 基礎付け主義 3.1 基礎付け主義とは何か Box9 基礎付け主義の歴史 3.2 デカルトの基礎付け主義 3.3 知識の信頼可能性理論 4 ヒュームの懐疑と帰納法 5 デカルトとヒュームの比較 Box*10 経験論と実在論 6 帰納法の展開 Box11 条件付き確率からベイズの定理を通じての信念の更新 7 別のタイプの知識の正当化 7.1 カントの場合 7.2 ポアンカレの場合 8 外在主義と懐疑論
第U部 ☆問題を立てにくく、答えも出しにくい事柄について(第T部〜U部への移行について)
第5章 心について Box12 自然主義(Naturalism) 1 心身関係あるいは心の哲学の歴史 1.1 デカルト(心の哲学の出発点) 1.2 行動主義 1.2.1 論理的(分析的)行動主義 1.2.2 方法的行動主義 1.3 同一説 Box13 二つの同一性 1.4 機能主義(Functionalism) Box14 チューリング・マシン(Turing Machine) 2 心と認知科学(COGNITIVE SCIENCE) 2.1 認知科学とはどのような科学か 2.2 認知科学の哲学あるいは機能主義にまつわる哲学的問題 2.2.1 ブロック(Ned Block)の機能主義の問題 2.2.2 サールの批判 2.2.3 デネットの志向的態度 3 デカルト的な自己知識 3.1 デカルト的方法:自己知識をモデルにした理論 3.2 反デカルト的方法:他人の心の知識 3.3 行動主義的でない理論の可能性 4 意識 5 感覚質(Qualia) Box* 15 感覚質の表象説 6 消去的唯物論と常識心理学 本章のまとめ 演習問題
第5.5章(第5章と第6章の橋渡し):心的因果(Mental Causation)について 1 MCの妥当性 Boxα アブダクションによる仮定MC 2 心的因果の問題 本章のまとめ
第6章 行為と倫理について 1 行為の因果連関 2 自由と決定を巡って 3 自由と決定:心的因果再考を通じて 3.1 広い物理主義 3.2 特別な付随性=二面性:表示関係 3.3 付随する世界:処理関係 3.4 選択と決断:指令関係 3.5 心的過程の図式 3.6 自由の存在 4 倫理の説明 5 倫理的真理 Box16 20世紀の倫理思想(1) 6 事実と当為、自然主義的誤謬(naturalistic fallacy) Box17 20世紀の倫理思想(2) 7 倫理における規約 8 進化論と倫理学の関係 本章のまとめ 演習問題
あとがき 参考文献
索引(事項・人名)
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