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特設サイト「井筒俊彦」では、言語学者、イスラーム学者、東洋思想研究者、神秘主義哲学者として知られる「井筒俊彦」について多角的な情報をお届けします。

生誕100年「井筒俊彦全集」全12巻・別巻に関するご案内

【井筒俊彦、関連イベント】
若松英輔 〈全13回〉 連続講演 「日本精神史を探究する」代官山蔦屋書店で開催しました。
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井筒俊彦

とは
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  当コーナーでは、哲学者、言語学者、イスラーム学者として知られる「井筒俊彦」の生涯やその人物像についてお伝えして参ります。
   
 
 

井筒俊彦

   
         
 

 1914(大正3)年、東京都生まれ。1931(昭和6)年、慶應義塾大学経済学部予科に入学。のち、西脇順三郎が教鞭をとる英文科へ転進。
 
 1937(昭和12)年、慶應義塾大学文学部を卒業し、同大学文学部英文科の助手となる。1950(昭和25)年、同大学文学部助教授を経て、1954(昭和29)年、同文学部大学教授に就任。ギリシャ語、ギリシャ哲学、ロシア文学、比較言語学などの授業を担当した。1969(昭和44)年、カナダのマッギル大学の教授、1975(昭和50)年、イラン王立哲学研究所教授を歴任した。

 1979(昭和54)年、イラン革命のためテヘランを去り、その後は研究の場を日本に移し、著作や論文の執筆、講演などに勤しんだ。

 1967(昭和42)年からは、鈴木大拙に次ぐ2人目の日本人として、スイスで開催される国際会議、エラノス会議へ参加し、以後12回にわたって東洋哲学に関する講演を行った。

 主な著作に、『コーラン』(翻訳、上中下、岩波文庫、1957−58[昭和32−33]年)、『イスラーム文化』(岩波書店、1981[昭和56]年)、『意識と本質』(岩波書店、1983[昭和58]年)など多数。『井筒俊彦著作集』(全11巻別巻1、中央公論社、1991−93[平成3−5]年)がある。

 また、1956(昭和31)年に刊行されたLanguage and Magicを始めとして英文による著作を多数執筆。Sufism and Taoism: A Comparative Study of Key Philosophical Concepts、Ethico-Religious Concepts in the Qur'an、Toward a Philosophy of Zen Buddhismなど一連の英文著作で世界的な評価を受けた。1982(昭和57)年、日本学士院会員。同年、毎日出版文化賞受賞、朝日賞受賞。

 1993(平成5)年没。没後、The Izutsu Library Series on Oriental Philosophy(井筒ライブラリー・東洋哲学)として東洋の思想を欧米の言語によって紹介するシリーズ(欧文)が、慶應義塾大学出版会から 2001(平成13)年より刊行されている。

 

井筒俊彦(Summer 1979 Ascona)

The Izutsu Library Series on
Oriental Philosophy 4 The Structure of Oriental Philosophy: Collected Papers of the Eranos Conference vol. II

 

 

 

 

 

 

         
         
  「井筒俊彦」関連書籍のご案内
    井筒俊彦全集  

2013年は井筒俊彦の歿後20年にあたり、2014年には生誕100年を迎えます。この節目の年に、井筒俊彦が日本語で執筆し刊行したすべての著作を、執筆・発表年順に全12巻・別巻で刊行します。

  井筒俊彦とイスラーム
――回想と書評
 

スラーム研究家・井筒俊彦の足跡を辿る。
▼井筒俊彦(1914〜93)のキャリアの初期から晩年までを、イスラーム学徒・教育者としての側面から回顧し、戦前戦中から彼が亡くなる1990年代にいたるまでの、国内外の研究者との交流や組織とのかかわりを掘り起こす5本のインタビューを掲載。あわせて、その著作を、主に戦後イスラーム研究史の観点から紹介する。
▼偉大な思想家としての側面だけではなく、普段着の井筒俊彦にまで肉薄する、アーカイヴの試み。

  露西亜文学   1953年に弘文堂から刊行された 『ロシア的人間』 の前身にあたり、ロシア精神論と、プーシキンからチェーホフまでの作家論からなる。井筒俊彦の思想遍歴を考える分岐点として重要な作品。
  井筒俊彦――叡知の哲学   井筒の生涯を大きく三部に分けて、それぞれの時節を象徴する著作を中心に、徹底的に読み込み、実証的に論じることによって、井筒哲学への理解を助け、深めようという意図で記された意欲作。
  Language and Magic   言語の持つ魔術的要素という魅力的な問題に世界的言語哲学者が挑む。
  アラビア哲学――回教哲学   井筒俊彦、初期イスラーム思想の発展史の大綱を辿る。
  神秘哲学――ギリシアの部   世界的なイスラーム学者、言語学者である故井筒俊彦(1914−1993)自らが〈思想的原点〉と言った初期の代表的著作
         
        ▼この他にも関連書籍をご紹介しています。
         
         
         
 
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