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人新世の教育論
「借り」の学習と共(コモン)の創造
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再び変わるための教育
絡み合う危機の中で多様な存在が共に生き残る未来を創造するために、私たちはどうすればよいか。新しい教育のあり方を考える。
・ポストヒューマニズム、ニューマテリアリズムといった思想潮流から、人新世という新しい問題系にふさわしい新たな教育論を提示。 ・知識は「所有するもの」から「借りるもの」、そして「共につくるもの」へと移り変わる。 ・エーリッヒ・ケストナー『飛ぶ教室』、メアリー・ノートン『小人の冒険』といった児童文学を読み解きながら、新しい教育の可能性を見出す試み。
近年の思想潮流から児童文学を読み解きながら、不確実性の高まる人新世を生き抜くための新しい教育のあり方を提示する、気鋭の教育学者による注目作。 子どもの学びを、「個人による知識の所有」から、人・環境・物と絡み合うなかでともに知識を生み出していく営みとして捉え直す。

はじめに ──新しい教育論に向けた視座
T 「個人主義」から「反−個人主義」へ
1 絡み合う人間のエージェンシー ──反−個人主義への転回 2 エコシステムのなかで学ぶ子どもたち ──媒介されたエージェンシー 3 出来事と再帰性 ──構造に埋め込まれたエージェンシー 4 トラブルの重要性 ──構造の変革 5 子どもたちの異なる声 ──授業の即興性 6 子どもの未来をひらく ──「旅」のモデルの教育
U エージェンシーを拡張する
7 人間中心主義から離れる ──ニ ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
楠見友輔(くすみ・ゆうすけ) 信州大学教育学部講師。 2020年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て2023年より現職。専門は教育方法学、インクルーシブ教育。著書に『子どもの学習を問い直す』(東京大学出版会、2022年)、『アンラーニング質的研究』(新曜社、2024年)ほか。
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