日本の立憲君主制はいかにして始まったのか
伊藤博文を中心とした明治中期の政治的競合を軸に、立憲君主制の構想から制度設計、制度運用までの過程を精緻に解き明かす。
・立憲君主制は、近代日本でいかにして成立し、今日まで続く政治体制としての安定性を獲得したのか。天皇はどのような形で立憲君主としての歩みを始めたのか。宮中側近、政府関係者、議会・政党勢力などはいかにして天皇を立憲君主へと彫琢し、天皇とともに立憲君主制を始動させたのか。さらに、立憲君主制に固有の諸制度はいかなるものとして設計され、運用を開始したのか。 ・本書は、概ね伊藤博文の滞欧憲法調査に始まり初期議会期に至って(明治15〜同27年)立憲君主制が成立する過程を明らかにする。

序章
第一部 立憲君主制の形成 第一章 宮中改革と天皇の立憲君主化――構想から制度化まで 第二章 明治皇室典範の制定と元老院グループ――「立法府」の対抗運動 第三章 明治憲法の制定とイギリス立憲君主制――交錯する立憲主義
第二部 立憲君主制の展開 第四章 初期議会期の天皇と内閣――大臣助言制の行方 第五章 初期議会期の天皇と議会――行政監視としての議院上奏 第六章 初期緊急勅令の運用と議会政治――非議会立法の台頭
終章
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原科颯(はらしな・はやて) 東京大学大学院法学政治学研究科特任研究員(日本学術振興会特別研究員PD)、博士(法学)。 専門は日本政治史。 1994年東京都生まれ。2017年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2025年慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程修了。
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