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							 「空気」といじめの心理学
							  
								発生メカニズムと攻撃行動モデル
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 「空気」が教室を支配する無視、仲間外れ、陰口――。
 「空気」が読めないと、なぜいじめにつながるのか。
 子どもたちの心をむしばむ「いじめ」発生のメカニズムを、
 最新の心理学的データから解明する。
 「空気」が支配する教室では、声を上げることができない――。本書は、見えない“空気の支配”を心理学の視点から捉え直し、日本のいじめ問題の本質に迫る。
 いじめを取り巻く「空気」の構造を最新の心理学的データから実証的に解き明かし、
 集団の関係性の理解へと導く。
 
 

序 章 「空気」といじめ第1章 「空気を読めない」と認識されるエピソードの抽出とその特徴
 第2章  「空気を読めない」と認識された人物に対する行動の探索的検討
 第3章  「『空気を読めない』と認識された人物に対する行動尺度」の作成と信頼性・妥当性の検討
 第4章  攻撃行動を喚起する認知と動機
 第5章  「空気を読めない」と認識された人物に対する攻撃モデル
 結 論  「空気」といじめの発生メカニズム
 
 あとがき
 付 記
 引用文献
 
 巻末付録1 研究Tに用いたコーディング・ ……
  著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
小岩広平(こいわ・こうへい)北海道教育大学大学院学校臨床心理専攻准教授
 東北大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。
 主要論文に、「現代青年の友人集団における『空気』を読めない言動への対処行動」『心理学研究』91(5) 312-322、「『空気を読めなかった人物』への攻撃行動の発生に関する文献的検討――『空気』の概念的検討と攻撃モデルの提案」『東北大学大学院教育学研究科研究年報』70(2) 43-66、共著に『基礎から学ぶやさしい心理統計』(第6章)(実教出版、2024年)、『心理療法・カウンセリングにおけるスリー・ステップス・モデル』(第3章)(遠見書房、2024年)、『テキスト家族心理学』(第9章)(金剛出版、2021年)などがある。ベストプレゼンター賞(日本ブリーフセラピー協会)、小貫英教育賞等受賞。
 
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