持続可能な社会を目指す! 変革の時代の「ハブ」になる 新しい学問分野の登場!
本書は、法律学を超えた新しい学問「ビジネス法務学」を提唱する。 人間社会の持続可能性を第一に考え、既存の学問を結びつける「ハブ」としての役割を果たす学問の必要性を説く。急激な変革の時代に対応し、人々の幸福を追求する新たな学問領域の確立を目指す書籍!
本書は、法律学の本ではない。もちろん、ビジネスと名付けられているからといって経営学の本でもない。法律学を突き抜けたところに誕生する、そして、既存の諸学問を結びつける「ハブ」の位置を占める、新しい学問領域としての「ビジネス法務学」の書籍である。
はじめに―ビジネス法務学の骨子と本書の全体像 1 新しい学問の旗を立てる 2 ビジネス法務とビジネス法務学 3 学問的イノベーション 4 法律学の限界 5 ビジネス法務学とSDGs・ESG 6 動態を捉えるビジネス法務学の分析手法 7 法律学とビジネス法務学との「素材」の差 8 ビジネス法務学の各論と基本理念 9 本書の構成 10 消去法から逆転の発想へ 11 新しい学問分野の提示
第T部 総 論 第1章 ビジネス法務学序説 T はじめに―問 ……
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池田眞朗(いけだ・まさお) 慶應義塾大学名誉教授。武蔵野大学名誉教授。 1949年東京生まれ。1973年慶應義塾大学経済学部卒業。1978年同大学大学院法学研究科民事法学専攻博士課程修了、博士(法学)。 1996年から2004年まで司法試験第二次試験考査委員、2004年から2006年まで新司法試験考査委員(民法主査)。フランス国立東洋言語文明研究所招聘教授、国連国際商取引法委員会作業部会日本代表、日本学術会議法学委員長等を歴任。2012年紫綬褒章。2023年瑞宝中綬章。
本書に関連する著書として 『アイディアレポート―ビジネス法教育と実務家教員の養成』(編著、武蔵野大学法学研究所、発売:創文、2021年)、『実践・展開編 ビジネス法務教育と実務家教員の養成2』(編著、武蔵野大学法学研究所、発売:創文、2022年)、『実務家教員の養成―ビジネス法務教育から他分野への展開』(編著、武蔵野大学法学研究所、発売:創文、2023年)、『総集編 実務家教員の養成―ビジネス法務教育からの展開』(編著、武蔵野大学法学研究所、発売:創文、2024年)、『SDGs・ESGとビジネス法務学』(編著、武蔵野大学出版会、2023年)、『検討!ABLから事業成長担保権へ』(編著、武蔵野大学出版会、2023年)、『日本はなぜいつまでも女性活躍後進国なのか』(編著、武蔵野大学出版会、2024年)、『法学教育イノベーション―新世代法学部を創る』(弘文堂、2024年)。
その他の著書として 『債権譲渡の研究』(弘文堂、1993年〔増補2版2004年〕)、『債権譲渡法理の展開』(弘文堂、2001年)、『債権譲渡の発展と特例法』(弘文堂、2010年)、『債権譲渡と電子化・国際化』(弘文堂、2010年)、『債権譲渡と民法改正』(弘文堂、2022年)、『ボワソナードとその民法』(慶應義塾大学出版会、2011年〔増補完結版2021年〕)、『新標準講義民法債権総論』(慶應義塾大学出版会、2010年〔全訂3版2019年〕)、『新標準講義民法債権各論』(慶應義塾大学出版会、2010年〔第2版2019年〕)、『スタートライン債権法』(日本評論社、1995年〔第7版2020年〕)、『スタートライン民法総論』(日本評論社、2006年〔第4版2024年〕)、『民法への招待』(税務経理協会、1997年〔第6版2020年〕)、『民法V―債権総論』(共著、有斐閣、1988年〔第5版2023年〕)、『分析と展開・民法債権』(共著、弘文堂、1986年〔第5版2005年〕)、『基礎演習民法(財産法)』(共著、有斐閣、1993年)、『新しい民法―現代語化の経緯と解説』(編著、有斐閣、2005年)、『民法Visual Materials』(編著、有斐閣、2008年〔第3版2021年〕)、『現代民法用語辞典』(編著、税務経理協会、2008年)、『法学講義民法4債権総論』(共編著、悠々社、2007年)、『法学講義民法5契約』(共編著、悠々社、2008年)、『判例講義民法総則・物権』(共編著、悠々社、2002年〔第2版2014年〕)、『判例講義民法債権』(共編著、悠々社、2002年〔第2版2014年〕)、『判例講義民法U債権〔新訂第3版〕』(共編著、勁草書房、2023年)、『法の世界へ』(共著、有斐閣、1996年〔第9版2023年〕)、『プレステップ法学』(編著、弘文堂、2009年〔第5版2023年〕)、『解説電子記録債権法』(編著、弘文堂、2010年)、『判例学習のAtoZ』(編著、有斐閣、2010年)、『民法(債権法)改正の論理』(共編著、新青出版、2011年)、『中国電子商取引法の研究』(共編著、商事法務、2022年)、『法学系論文の書き方と文献検索引用法』(共著、税務経理協会、2024年)、『民法はおもしろい』(講談社現代新書、2012年)、『新世紀民法学の構築』(慶應義塾大学出版会、2015年)、『ボワソナード―「日本近代法の父」の殉教』(山川出版、2022年)ほか。
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