プラットフォームと権力
How to tame the Monsters
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“「怪獣化するプラットフォーム権力と法」と題する本講座は、グローバルなメガ・プラットフォームを、海獣リヴァイアサンと二頭一対の陸獣として旧約聖書(ヨブ記40‐41章)に描かれる「ビヒモス」に喩えて、リヴァイアサンとビヒモスの力の対抗と、その制御のあり方を法学的に検討し、自由と民主主義の行く末を展望しようとするものである。その検討には、この二対の〈怪獣〉がもつ力の本質や正統性、それぞれが発する「法」(法/アルゴリズムまたはコード)の本質や正統性、「人間の秩序」と「アルゴリズムの秩序」の本質や正統性などに関する根源的な問いも含まれるはずである。”(山本龍彦「本講座の刊行にあたって」より)
プラットフォーム権力の統制理論と、その具体的な手法が、憲法や競争法などの視点から検討される第U巻!
提 言(石塚壮太郎、山本健人)
第1章 立憲主義・憲法vs.ビヒモス T デジタル立憲主義 ―怪獣たちを飼いならす(山本健人) U 憲法の名宛人 ―ビヒモスの拘束具?(石塚壮太郎) V 社会的立憲主義から見たDPFと国家 ―システムの中の怪獣たち(見崎史拓)
第2章 コミュニケーション・インフラとしてのビヒモス T デジタル言論空間における憲法的ガバナンス ―ビヒモスを統治する(水谷瑛嗣郎) U ソーシャルメディアによる意見フィルター―そして意見多様性の民主主義的な理想?( ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
編者 石塚壮太郎(いしづか そうたろう) 日本大学法学部准教授。専攻:憲法。担当:提言、第1章U。
執筆者(掲載順) 山本健人(やまもと けんと) 北九州市立大学法学部准教授。専攻:憲法。担当:提言、第1章T。
見崎史拓(みさき ふみひろ) 名城大学法学部准教授。専攻:法哲学。担当:第1章V。
水谷瑛嗣郎(みずたに えいじろう) 関西大学社会学部准教授。専攻:憲法・メディア法。担当:第2章T。
アナ−ベッティナ・カイザー(Anna-Bettina Kaiser) ベルリン・フンボルト大学法学部教授。専攻:公法。担当:第2章U。
イネス・ライリング(Ines Reiling) ベルリン・フンボルト大学学術助手〔*原著執筆時〕。専攻:公法。担当:第2章U。
藤田蘭丸(ふじた らんまる) 日本大学大学院法学研究科博士後期課程。専攻:憲法。担当:第2章U訳者。
玉蟲由樹(たまむし ゆうき) 日本大学法学部教授。専攻:憲法。担当:第2章U訳者。
飯田匡一(いいだ きょういち) 慶應義塾大学大学院法務研究科研究員、弁護士。専攻:情報法。担当:第2章コラム。
田平恵(たひら めぐみ) 東京都立大学法学部教授。専攻:経済法。担当:第3章T。
成冨守登(なりとみ しゅうと) 同志社大学大学院法学研究科博士課程(後期課程)。専攻:経済法。担当:第3章U、第3章コラム。
石尾智久(いしお ともひさ) 金沢大学法学類准教授。専攻:民法。担当:第4章T。
ヨハネス・ブーフハイム(Johannes Buchheim) マールブルク大学法学部教授。専攻:公法。担当:第4章U。
村山美樹(むらやま みき) 青森中央学院大学経営法学部講師。専攻:憲法。担当:第4章U訳者。
クリストフ・クレンケ(Christoph Krönke) ウィーン大学法学部教授。専攻:公法。担当:第4章V。
太田航平(おおた こうへい) 平成国際大学法学部准教授。専攻:憲法。担当:第4章V訳者。
栗島智明(くりしま ともあき) 埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授。専攻:憲法。担当:第4章コラム。
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