イギリスの戦後ヨーロッパ構想とフランスの再興
大陸と大西洋のはざまで
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なぜイギリスは自由フランスを支持したのか?
1940年6月、フランスはドイツとイタリアとの間に休戦協定を結び大国としての地位を失ったが、イギリスは巧みな外交手腕を使い米ソにフランスの再興を認めさせてゆく。ド・ゴール率いる自由フランス支持へと舵を切るまでのイギリス外務省内の合意形成、またアメリカを説得するまでの外交交渉の過程を分析し、戦後ヨーロッパの力の真空を埋めるという構想のもとに発揮した外交力を検証する。
『図書新聞』 2024年1月13日(第3622号)(4面)に書評が掲載されました。評者は、池田亮氏(東北大学大学院国際文化研究科教授)です。
序 章 イギリスと戦後ヨーロッパ
第1章 フランスの崩壊とイギリス外交の転換、1940 年
第2章 対「フランス」政策をめぐるチャーチルと外務省の対立、1940 年
第3章 外務省における対「フランス」政策の転換、1941 年
第4章 対「フランス」政策をめぐるアメリカとの対立、1941 〜 1943 年
第5章 フランスの再興へ向けたイギリス外交、1943 〜 45 年
終 章 大陸と大西洋のはざまで
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
中村 優介(なかむら ゆうすけ) 千葉商科大学国際教養学部助教。 1993年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了、修士(法学)。英国エクセター大学大学院歴史学研究科修士課程修了、優等修士(歴史)。 慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(法学)。専門分野:国際政治史、イギリス外交史、イギリス帝国史。
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