ヨコとタテの建築論
モダン・ヒューマンとしての私たちと建築をめぐる10講
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▼いま建築を考える上での基本を、講義形式でわかりやすく語る入門書! ▼より広く、発展的に学ぶための分野横断的な文献案内も充実。 ▼初学者から大学院生、他分野の読者まで幅広い層に開かれたオリジナルな建築論!
建築家は家屋の海原の中に聖堂をつくる。ヨコの広がりの内に、タテの力が働く場をつくり出そうとするのです──(本書より)
当たり前をじっくり考え直すこと、学び直すこと。 私たち=現生人類の本性に立ち返り、建築の思考をいきいきと語る。 相似の海としての「建物」の広がりから、「建築」はいかに世界と未来の幻視を立ち上げるか───。 東京藝術大学大学院での講義から生まれた出色の入門書。
著者・青井哲人氏のインタビュー動画をYouTubeで公開しました。 前編
後編
『図書新聞』 2023年7月29日(第3601号)(5面)「23年上半期読書アンケート」にて、布野修司氏(建築批評)の印象に残った書籍に選んでいただきました。
第1部 ヨコとタテ──ヒトは世界を組み上げる(モダン・ヒューマン論) ●第1講 互換と累進──モダン・ヒューマン、その力のぎこちなさ 1 アナロジーの曲芸/2 自他に橋を架ける/3 不気味な累進性/4 互換性の思想/5 ぎこちなく世界へ/ ●第2講 形態と内容──地上の幻 1 生き続けるデコル論/2 相似と類似、イメージとコトバ/3 むしろ「ふさわしい」こと/4 幻視絵画の窓/5 そこは相似の海だった ●第3講 相対と絶対──数と幾何学の魔法 1 逆立ちが起きる/2 「1」はのぞく、 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
青井 哲人(あおい・あきひと) 明治大学理工学部建築学科教授、建築史・建築論 1970年生まれ。1995年京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程中退。神戸芸術工科大学助手、人間環境大学准教授を経て、2008年明治大学理工学部建築学科准教授、2017年同教授。博士(工学)。主著に『彰化一九〇六年──市区改正が都市を動かす』(アセテート)、『植民地神社と帝国日本』(吉川弘文館)、『世界建築史15講』(共著、彰国社)『津波のあいだ、生きられた村』(共著、鹿島出版会)、『日本都市史・建築史事典』(共著、丸善)など。
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