▲アメリカとの葛藤のなかで進んできた日本近代。その功罪の原因を探究する。 ▲アメリカ型の拡張主義的な資本主義の限界を越える「ポスト資本主義」のモデルに日本はなりうるか?
禅、民芸、京都学派、アート、オタク文化など、広範囲にわたる文化事象を参照しながら、日本人の精神史をアメリカとの接触の中でどう変容してきたかをたどり、〈日本的なるもの〉の可能性を精査する。『デカルトからベイトソンへ』の思想家が贈る骨太の日本人論。


『週刊エコノミスト』(2023年3月21日号)P.52、53 Book Reviewに書評が掲載されました。評者は高橋克秀氏(国学院大学教授)です。
『朝日新聞』 2023年2月18日(22面・読書面) に書評が掲載されました。評者は、磯野真穂氏(文化人類学者)です。 本文はこちら
『PRESIDENT』 2023年2月17日号 「本の時間 新刊書評」(p.101)に、書評が掲載されました。評者は、山口周氏(独立研究者・著述家・パブリックスピーカー)です。

序 別の仕方で考えること
第1章:日本的なるもの(1)――禅、工芸、永遠の現在 第2章:日本的なるもの(2)――「甘え」、集団志向、序列 第3章:明治維新とその余波 第4章:戦争と占領 第5章:哲学――京都学派の時代 第6章:『なんとなく、クリスタル』――アメリカ化する日本のディレンマ 第7章:江戸的な現代へ――ポスト資本主義モデルとしての日本?
付録 英語の用語法における問題/禅のリアリティ/禅、倫理、「枢軸時代」/オタク文化――インタ ビュー
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【著者】 モリス・バーマン(Morris Berman) 詩人、小説家、エッセイスト、社会批評家、文化史家。これまでに17冊の単行本、150本近くの論文を発表しており、ヨーロッパ、北アメリカ、メキシコの様々な大学で教鞭を取る。1990年にワシントン州の州知事作家賞を受賞、1992年にはロロ・メイ・センターの人文学を対象とした年間助成の第一号となる。著書に『デカルトからベイトソンへ――世界の再魔術化』(柴田元幸訳、文藝春秋、2019年)がある。2000年、The Twilight of American Culture が『ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー』紙で「注目すべき本」として紹介される。2013年、メディア・エコロジー協会より、公共的知的活動における業績に対するニール・ポストマン賞を受賞。メキシコ在住。
【訳者】 込山 宏太(こみやま・こうた) 青山学院大学大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了。専門はイギリス文学・文化史。
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