クジラの海をゆく探究者(ハンター)たち 下
『白鯨』でひもとく海の自然史
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▼世界十大小説『白鯨』を通じて知るクジラと海の神秘! ▼海や海の生き物と関わる人々の知恵、自然愛を知る。 ▼「海」をめぐる文学的想像力と自然科学の交差点。
白いクジラを追って捕鯨船が世界の海を冒険する物語『白鯨』、その豊かな内容を現代の自然科学の水準で検証し、読み解きながら、人間とクジラの長い営みから得た知恵を現代に蘇らせる!


『日経サイエンス』 2023年3月号「Book Review」(p.108) に、書評が掲載されました。評者は、渡辺政隆氏(同志社大学特別客員教授)です。
『日本経済新聞』 2022年12月10日(32面・読書面)に書評が掲載されました。評者は森山和道氏(サイエンスライター)です。 本文はこちら(※有料会員限定記事です)
『うみうし通信』 No. 117(公益財団法人 水産無脊椎動物研究 発行)で本書が紹介されました。

第16章 実用鯨学――潮吹き、五感、頭部の解剖 第17章 鯨とヒトの知性 第18章 竜涎香――海に隠された香りの秘密 第19章 サンゴ虫――生命のドームとしての珊瑚礁 第20章 大摩羅〈グランディシマス〉 第21章 鯨の骨格と化石 第22章 鯨は減っていくか? 第23章 海燕――予兆を告げる鳥 第24章 台風とセント・エルモの火 第25章 航海術――羅針盤と死の推測航法 第26章 噎(むせ)び泣くアザラシ 第27章 「女性的」な空 第28章 静かなタコブネ 第29章 マ ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【著者】 リチャード・J・キング(Richard J. King) 海洋文学研究者、ライター、イラストレーター。 セント・アンドリュース大学で海洋文学(Literature of the Sea)の博士号を取得。 同大で教員を務めた後、米国・ウッズホール海洋研究所内の海洋教育協会(Sea Education Association)で客員准教授を務める。 海洋文学とその背景にある海事・漁業文化を研究する傍ら、イラストレーター・コラムニストとして一般向け雑誌・ウェブサイトに寄稿。 過去25年以上にわたり、商業漁船乗組員・教育用クルーズ船講師として数々の航海に出ている。 著作に“Lobster” (Reaktion Books, 2012)、The Devil’s Cormorant: A Natural History (University of New Hampshire Press, 2014)などがある。
【訳者】 坪子 理美(つぼこ・さとみ) 栃木県生まれ。東京大学大学院 理学系研究科 生物科学専攻にて博士(理学)の学位を取得。専門は行動遺伝学。メダカやプランクトンなどの水棲動物を材料に、動物の行動の多様性(「個性」)と遺伝子の関係を研究している。訳書に『性と愛の脳科学』(中央公論新社)、『なぜ科学はストーリーを必要としているのか』(慶應義塾大学出版会)、共著に『遺伝子命名物語』(中央公論新社)などがある。
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