「ネーション」とは何か ナショナリズムの誕生からグローバル化まで、その本質に迫る。
既存の「ナショナリズム」研究に、決定的に欠けていた「ネーション」概念の詳細な起源とその政治、経済、文化、精神への影響を論じる。ナショナリズム研究の泰斗が長年にわたる研究をコンパクトに解説した入門書。
『週刊エコノミスト』 2024年3月5日号「 Book Review 話題の本」(p.54)に書評が掲載されました。評者は、原田泰氏(名古屋商科大学ビジネススクール教授)です。
『読書アンケート 2023――識者が選んだ、この一年の本』(みすず書房、2024)p.74に掲載されました。選者は、妙木浩之氏(精神分析)です。
『日本経済新聞』 2024年1月13日(32面・読書面)に書評が掲載されました。評者は、池田嘉郎氏(東京大学教授)です。
日本語版への序文 まえがき
第1章 序論――ナショナリズムとモダニティ
第2章 ナショナリズムはどこから来たのか? 文化・心理学・政治学 ナショナリズムのタイプ
第3章 政治イデオロギー化するナショナリズム 基本的な語彙─ネーション、エンパイア、ステート 科学と啓蒙主義 全体主義への道 マルクス主義とナショナリズム
第4章 ナショナリズムと近代経済 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【著者】 リア・グリーンフェルド(Liah Greenfeld) ボストン大学ユニヴァーシティー・プロフェッサー(社会学・政治学・人類学)。ヘブライ大学においてPh.D.を取得、ハーバード大学准教授などを経て、現職。著書に「ナショナリズム三部作」(Nationalism; Five Roads to Modernity; The Spirit of Capitalism: Nationalism and Economic Growth; Mind, Modernity, Madness: The Impact of Culture on Human Experience. )など多数の著作・論文を発表している。
【訳者】 小坂 恵理(こさか・えり) 翻訳家。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業。主な訳書にダイヤモンド&ロビンソン『歴史は実験できるか』(慶應義塾大学出版会)、ファン・ロイ&ファイン『人を動かすルールをつくる』(みすず書房)、『ヴィンス』など多数。
【解説】 張 ケ暋 (ちょう・いくまん) 1977年香港生まれ。香港中文大学社会学研究科卒業。博士(社会学)。現在、立命館大学国際関係学部准教授。著書に『鉄道への夢が日本人を作った』(山岡由美訳、朝日新聞出版)、『香港――中国と向き合う自由都市』(共著、岩波新書)、『辺境の思想――日本と香港から考える』(共著、文藝春秋)などがある。
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