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命をどこまで操作してよいか

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A5判/並製/224頁
初版年月日:2021/09/22
ISBN:978-4-7664-2768-4
(4-7664-2768-8)
Cコード:C3012
定価 2,750円(本体 2,500円)
命をどこまで操作してよいか
応用倫理学講義
目次 著者略歴

▼先端科学から生じる新しい倫理問題とは何か。
▼キメラ動物、人工的に作られる脳や胚、操作される未来世代――
先端科学が生み出す「新たな存在」に私たちはどんな道徳的義務を負うのか?
▼基礎知識と思考法を文理問わず伝授する 、新次元の倫理学!


ES細胞やiPS細胞、遺伝子操作といった先端科学技術によって、
私たちの生活や命のあり方が大きく変わりつつある。
それは、人々の救いになると同時に、計り知れない危害をもたらす可能性がある。

先端科学が開発される現場で、倫理の問題を追究してきた著者は、
「命をどこまで操作してよいか」という問いに対峙する。

本書は、「道徳的地位」の考え方を導入することで、「命の操作」に関する代表的な問題を整理し、
リスクとベネフィットを評価しながら、何をどこまで許認めるのかを実践的に考えていく。

キメラ動物、人工的に作り出される脳や胚、果てはまだ存在しない未来世代まで、
「新しい存在」の倫理をどう考えるべきか。そのための知識と思考法を文理問わず伝授する、新次元の倫理学!

目次

    
    
序 文

第1章 私たちは誰(何)に対して道徳的義務を負うか
     道徳的地位の議論から考える
     1 生きているものと生きていないものの境界
     2 「生命への畏敬」に基づく見方
     3 「有感性」に基づく見方
     4 「道徳的行為者性」に基づく見方
     5 「関係性」に基づく見方
     6 道徳的地位の七原則
     コラム1 種差別
     コラム2 予防原則
……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

澤井 努(さわい つとむ)
京都大学高等研究院ヒト生物学高等研究拠点・特定助教。専門は生命倫理学・哲学・宗教学。天理大学国際文化学部を卒業後、京都大学大学院博士課程修了(博士(人間・環境学))。オックスフォード大学留学、京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門・特定助教などを経て、現在に至る。主な著作に、『ヒトiPS細胞研究と倫理』(京都大学学術出版会、2017年)、共著『科学知と人文知の接点』(弘文堂、2017年)、共著 “Mapping the Ethical Issues of Brain Organoid Research and Application”(AJOB Neuroscience, 2021)など。

定価2,750円 (本体:2,500円)
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