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信用貨幣の生成と展開

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A5判/上製/472頁
初版年月日:2020/08/28
ISBN:978-4-7664-2693-9
(4-7664-2693-2)
Cコード:C3033
定価 7,150円(本体 6,500円)
信用貨幣の生成と展開
近世〜現代の歴史実証
目次 著者略歴

「信用」を手がかりに
近代通貨の起源を探る

前近代の社会では、経済取引を円滑に進めるために、人々はどんな仕組みを編み出したのか。近代への移行によって、それはどう変化したか。
ヨーロッパで発展した「専業銀行」中心史観のレンズを外し、アジアの視点から独自の発展を遂げた「信用貨幣」の本質に迫る。
▼「歴史実証」の手法に基づき、貨幣と信用の関係を、藩札の流通や当事者の関与の仕方から捉えた画期的な作品。
▼「ヨーロッパのレンズ」を外し、インド・中国を含む、アジアの視点を加えることで見えてくる新しい信用貨幣のかたちを考察。
▼充実した執筆陣が、近世〜近代、そして現代の暗号通貨に至るまでのダイナミックな変遷を、多面的に論じ浮き彫りにする。

現代の貨幣システムが形成される経緯を歴史的視点から考える。
近世から近代にかけての日本の貨幣システムの分析を縦糸とし、近代移行期のアジアの他地域における貨幣システムの変化との比較を緯糸として、信用貨幣の生成と進化について論じる。近代の金融システムの中では覆い隠されていた信用貨幣の本質を焙り出し、中央銀行と預金銀行の二層から成る現代の貨幣システムを再検討するうえで示唆を与える。

目次

序章 信用貨幣をみる視点 (鎮目雅人:早稲田大学政治経済学術院教授)

   第T部 近世日本における貨幣と信用の展開(〜幕末まで)

第1章 16世紀日本における貨幣の発行と流通
     ――銭から三貨への移行を中心に (高木久史:大阪経済大学経済学部教授)

第2章 近世日本の紙幣
     ――小規模藩・三日月藩を中心に (加藤慶一郎:大阪商業大学総合経営学部教授)

第3章 近世紙幣の流通基盤
     ――地域内流動性不足の観点から (岩橋勝:松山大学名誉教授) ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

執筆者一覧(執筆章順、【 】内は担当章)
鎮目雅人(しずめ・まさと) 【編者、序章、6章】
早稲田大学政治経済学術院教授
1963年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、日本銀行入行。神戸大学経済経営研究所教授、日本銀行金融研究所勤務などを経て2014年より現職。博士(経済学:神戸大学)。『世界恐慌と経済政策』(日本経済新聞出版社、2009)など。

高木久史(たかぎ・ひさし) 【1章】
大阪経済大学経済学部教授
1973年生まれ。神戸大学大学院文化学研究科修了。博士(学術:神戸大学)。安田女子大学文学部准教授を経て現職。『日本中世貨幣史論』(校倉書房、2010)『通貨の日本史』(中公新書、2016)『撰銭とビタ一文の戦国史』(平凡社、2018)など。

加藤慶一郎(かとう・けいいちろう) 【2章】
大阪商業大学総合経営学部教授、同大学商業史博物館館長
1964年生まれ。神戸大学大学院経済学研究科後期課程単位取得退学。博士(経済学:神戸大学)。流通科学大学専任講師などを経て現職。『近世後期経済発展の構造』(清文堂出版、2001)など。

岩橋勝(いわはし・まさる) 【3章】
松山大学名誉教授、社会経済史学会顧問
1941年生まれ。大阪大学大学院博士課程中退。83年:経済学博士(大阪大学)。『近世日本物価史の研究』(大原新生社、1981)『経済社会の成立』(共著、岩波書店、1988) 『近世貨幣と経済発展』(名古屋大学出版会、2019)など。

安国良一(やすくに・りょういち) 【4章】
住友史料館指導教授
1953年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学:京都大学)。住友史料館副館長を経て現職。『日本近世貨幣史の研究』(思文閣出版、2016)『住友近代史の研究』(共著、ミネルヴァ書房、2020)など。

高槻泰郎(たかつき・やすお) 【5章】
神戸大学経済経営研究所准教授
1979年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学:東京大学)。神戸大学経済経営研究所講師を経て現職。『近世米市場の形成と展開』(名古屋大出版会、2012)『大坂堂島米市場』(講談社、2018)など。

靎見誠良(つるみ・まさよし) 【7章】
法政大学名誉教授・比較経済研究所客員研究員
1944年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。博士(経済学:東京大学)。法政大学教授を経て現在に至る。『日本信用機構の確立』(有斐閣、1992)など。

諸田博昭(もろた・ひろあき) 【8章】
山形大学人文社会科学部専任講師
1985年生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学:慶應義塾大学)。政策研究大学院大学ポストドクトラルフェロー等を経て現職。「1910〜30年代の中国幣制における分区制度と地名券制度の役割」『社会経済史学』81巻3号所収、2015など。

西村雄志(にしむら・たけし) 【9章】
関西大学経済学部教授
1972年生まれ。大阪大学大学院経済学研究科修了。博士(経済学:大阪大学)。松山大学経済学部准教授等を経て現職。「銀本位制から金本位制へ――アジア諸国」西村・赤川・鈴木編『国際銀行とアジア1870−1913』(慶應義塾大学出版会、2014)所収ほか。

高屋定美(たかや・さだよし) 【10章】
関西大学商学部教授
1963年生まれ。神戸大学大学院経済学研究科単位取得退学。博士(経済学:神戸大学)。近畿大学商経学部教授等を経て2004年より現職。『欧州危機の真実』(東洋経済、2011)『検証 欧州債務危機』(中央経済社、2015)など。

定価7,150円 (本体:6,500円)
在庫あり

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